奇天烈!T-34T
ロシアの模型系掲示板で見てちょっと唖然とした写真。
[photo via panzer35.ru]
T-34ベースの戦車回収車「T-34T」なのだが、戦闘室上面が何やらゴチャっとしている。よく見ると、水平にぶった切った砲塔を搭載しているっっ!!!???
心を落ち着けて詳しく見ていこう。
ベース車体は、前端の横ビームが三角断面のように見え、また車体側面の手すりなどから T-34-85である可能性が高い。500mmワッフルを履き、ハーフ・スパイダーウェブ転輪を装着しているので、第183工場製だろうか。
戦闘室上に載っている「水平に切られた砲塔」は、よく見ると T-34-85のものではなく、T-34-76の所謂ピラジョーク(ピロシキ)砲塔だ。それを大体3分の1くらいの高さで水平に切断している。
砲塔(だった物)の上面は見えないが、おそらく全面が鉄板で塞がれていると思われ、乗員用のハッチとその基部が中央に設けられている。このハッチと基部は T-34Tでしばしば見られるように「エンジン室上面の点検ハッチとそのバルジ」を流用したものかもしれない。
さて、T-34-85の砲塔リングと T-34-76のそれとでは径が異なるので、この砲塔(だった物)を旋回させることは出来ないと思われる。砲塔(だった物)は3時方向を向いているが、この位置で溶接固定されている可能性が高そうだ。天板のハッチの開閉方向もそれを示唆しているように思える。
いや〜しかし何の為にこんな奇天烈な改造をしたんだろ。天板ハッチ位置に高さが欲しかったんだろうか。3時方向固定の砲塔も見ていて落ち着かない感じだけど、正面に向けると機関室に掛かる砲塔バスル部が邪魔なのかな。
いずれにせよ…最高だね!
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