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渋谷・美術展巡り

一昨日は代休を利用しての美術展巡りだった。

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◎ まずは、渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシアへ。

19世紀後半、帝政ロシア時代のロシア絵画の展示。
白眉にして目玉はやはり、イヴァン・クラムスコイの『忘れえぬ女(ひと)』ということになるのだろう。実際、絵画から醸し出される存在感は群を抜いていて、その眼差しに何というかこう「魅了」される。日本人にも人気の本作は1970年代から数えて都合8回目の来日だそうな。

他の作品も逸品が多く、楽しめた。
レフ・カーメネフ(革命家とは別人)の『サヴィノ・ストロジェフスキー修道院』の解説には、「アンドレイ・タルコフスキー監督の映画『惑星ソラリス』冒頭のシーンは、この修道院周辺の水辺がロケ地になった」旨の記述があって、「ほほー」と感心しつつも「いや今ここでその情報…いる(^^;)?」とか思いましたよ。

やや不満だったのは、各絵画の横に記されている「作者と題名,製作年」等が日本語と英語のみで、ロシア語が併記されていなかった事。これは少しあっさりし過ぎているなと感じた。
まぁ通常、美術展では日本語&(汎用的に)英語というパターンが多いとは思うし、私も別にロシア語をスラスラと読めるワケでもないのだが、作品を見て、ふと気になって原題を見ても英語訳の題名しか載っていないのはちと寂しい。特に今回のように「出品作のほぼ全てがロシア絵画」である場合において、英語のみの表記というのは違和感すら覚える。

イヴァン・クラムスコイの『忘れえぬ女(ひと)』に関して言えば、原題の「Неизвестная:ニェイズベスナヤ = 見知らぬ女」が「忘れえぬ女」と、かなり大胆な意訳が行われていることがしばしば話題になるので、ここでもやはりロシア語の原題はあってしかるべしと思う。

他にも、ヴィクトル・ヴァスネツォフの『雪娘』ならば英語の「Snow Maiden」ではなく「Снегурочка:スネグラーチカ」とも記されていて欲しいし、アポリナリー・ヴァスネツォフの『祖国』ならば「Motherland」ではなく、ミリタリー者にもお馴染みの「Родина:ロージナ」とも記されていて欲しいと思うのだ。

更に更に、会場で販売している「展覧会図録」をパラパラと見たところ、この図録にも各ページの解説や出品作一覧等にロシア語の原題表記が載っていないのには驚いた(購入していないので隅々まで精査してはいないが、注意しつつ見た感じでも見当たらなかった)。これは流石にちょっと手抜きと言わざるを得ないんじゃないかなー。
美術館の意義には「文化の橋渡し」もあると思うのだが、何と言うか「橋の欄干が無い」感じ?

◎ Bunkamuraを出、近くの「フレッシュネスバーガー・文化村通店」(関係無いが、昔ロシア製カメラ&軍装品を扱っていたKING-2が入っていたビルだった)で腹ごしらえ。クラシックチーズバーガー&フライドポテト&ブレンドコーヒー。その後、徒歩で神泉方面へ。

◎ 続いて、渋谷区立松濤美術館で開催中の終わりのむこうへ:廃墟の美術史へ。松濤美術館に来るのも20年ぶりくらい。

「西洋古典から現代日本までの廃墟・遺跡・都市をテーマとした作品を集め、これら「廃墟の美術史」をたどります」ということで、こちらもなかなか面白かった。
区立美術館という事で、テーマに比して作品数はそれほど多くは無かったけれど、それでもポール・デルヴォーとかも数点出品されていてプチ豪華感あり。個人的にはデルヴォーから廃墟感はあまり感じないけれど。

しかし、久々に来た渋谷の変わりようったら。スクランブル交差点から渋谷駅方向を見た風景がもう未来都市というか。ガメラが来てもちょっとやそっとじゃ壊れないよこりゃ。

Shibuya


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