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SMK重戦車の履帯幅

発売なった TAKOM 1/35【2112:SMK ソ連重戦車。我々人類は遂に1/35インジェクションでSMKを入手するに至ったか!…と感無量ですね。
とか言いつつも、私は予約に出遅れて未入手、模型店にも行けてないので内容も未見だったりで、もう人類失格。

今回はその「SMK重戦車の履帯幅」について。

KV〜ISシリーズの履帯はデザイン的に類似したもので(バリエーションによっては例外アリ)相互に連結も可能だが、履帯幅〜主に左右のフランジ部分の幅〜については下記の様な変遷がある(画像は出展としたそれぞれのマニュアルや公式書類で、赤枠が履帯幅データ)。

1)SMK,KV増加試作型(Uシリーズ):660mm

Smk_traki


2)KVシリーズ標準:700mm

Kv_traki


3)KV-1S,ISシリーズ:650mm

Is_traki


※ カタログデータなので、実際に鋳造成形された履帯を計測した数値とは誤差が生じる可能性はある。

上記のように、SMKの履帯幅は公式文書に「660mm」と記載されている。この履帯はKVの増加試作型(Uシリーズ)も使用しており、実際の使用状況は以下のようになる。

○ SMK:660mm履帯

○ KV 増加試作型(Uシリーズ):基本は 660mm履帯で、一部車両は 700mm履帯を混合装着

○ KV-1 39年型:極初期の一部は 660mm履帯装着の可能性あり。その後は 700mm履帯

○ KV-2 初期型:初期は 660mm履帯。後期生産車は 700mm履帯

下はKV 増加試作型のU-7車台で、660mm履帯と700mm履帯を混ぜ履きしており、フランジ部分の違いが良くわかる(画像は フロントヴァヤ・イリュストラツィヤ 01/2009『クリム・ヴォロシーロフ:レニングラードでの製造 1940-1941』より)。

U7



■ さてさて TAKOMの SMK履帯はどうかというと、一応きちんと660mm履帯を再現しているようです。リンク接着式で、モールドの表現は全体にやや硬いかな〜という感じ。

では、社外品の連結可動履帯等を奢ってやろうという場合にはどれを選んだら良いか…というと、現在のところ、SMK,KV増加試作型(Uシリーズ)用の「660mm履帯」を出しているメーカーは無く、従って、幅がほぼ近似である KV-1S,ISシリーズ用の「650mm履帯」を使うというのが手っ取り早いでしょう。

ただし「660mm履帯」は全てのリンクにガイドホーンがあるので、KV-1S,ISシリーズ用の「650mm履帯」でもいわゆる「二分割混合型」は使えません。
また、ディテール的には「660mm履帯」は後の「700mm履帯」「650mm履帯」に比べて接地部分のスパイクが薄く、また背が低いんですよね。この辺を踏まえ、なるべくディテールのショボい製品を選ぶと実物に近くなるという、一種パラドックスめいた状況です。

私が以前 KV 増加試作型(U-0)を作った時には、Armour Track Models【TK-012:Soviet KV-1/2 & JS-2/3 track】を使用しました。これは現在ではトランぺッターから【TK-012:ロシア 650mm幅 キャタピラ (KV戦車/JS戦車用)】として出ていますね。この製品は接地スパイク部分が薄く、「660mm履帯」として見立てた場合には割とイイ感じなんですが、その他のディテールは今見るとやはりちょっと物足りないかなぁ。

KV-1S,ISシリーズ用の「650mm履帯」は、現在ではメタル,レジン,インジェクションであちこちから出ているので、その中から自分好みの履帯を選択すると良いでしょう。繰り返しますが、ポイントは「650mm履帯」で「全てのリンクにガイドホーン」です。

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