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【T-60 第264工場製】製作記・02

■ 車体前面パーツの選択

キットには車体前面パーツとしてDc2Dc3の2種が用意されている。模型パーツとしての両者の違いは「車体前面右寄りにリベットが4つ並んでいる・いない」ということで、この【35219:T-60 第264工場製】キットでは「リベット列の無い方」である【Dc3】を使用する指示になっている。

T60wip_02

ところが、実車写真を見ていくと、第264工場製車両でも「リベット列の有る方」即ち【Dc2】仕様の車両を多く確認することが出来る。例えば下の写真は鋼製転輪装着の第264工場製で「リベット列の有る方」の車両の例。

T60wip_03

この4つのリベットは、車内でミッションの架台を固定する為のもの。そしてこのリベット列の有無は「車体前面装甲厚の増加」と関連があるように思う。

T-60は生産中に車体や砲塔各部の装甲厚が増加していくのだが、そのうち車体前面装甲厚については、当初「20mm」、その後「15mm厚の増加装甲」を貼付ける形式を経て、後期には「35mm」になっている。
この装甲厚の増加に対応し、ミッション架台の固定方法を、車体前面装甲板に直接リベット穴を穿って留める方式から、車内の該当箇所に板状の基部を溶接留めし、そこにボルト留め固定するという方式に変更になったのではないか…と予想出来る。

つまり…

・車体前面にリベット列の有るものは、装甲厚が 20mmのタイプ(前期)。
・車体前面にリベット列の無いものは、装甲厚が 35mmのタイプ(後期)。

…という仮定を、一応は挙げる事が出来るだろう。

「一応は」などと曖昧な物言いになってしまうのは、必ずしもそうとは言えない可能性もまたあるため。
同じ工場の同じような仕様でもリベットが有ったり無かったり、また結構後期の仕様でもリベットが見られたりと、どうも法則性が明確ではなく、「装甲が厚いタイプなのにリベット列の有る車両」や「装甲が薄いタイプなのにリベット列の無い車両」が存在する可能性を否定出来ないのだ。写真から実際の装甲厚の差を観察するのもまた困難である。

なのでここは「なんか装甲厚と関係あるっぽいなー」と頭のスミに置きつつ、【Dc2】と【Dc3】どちらでも好みで選択して可ではないかと思う。逆に、ある特定の車両を作る場合でリベットの有無が確認出来るならば、その実車の仕様に従えば良いんじゃないかな…という感じ。ちなみに【Dc2】【Dc3】についてノギスで測ってみたが、厚みは両者とも同じだった。

今回私がイメージする車両では車体前面が確認出来ないのだが、個人的な好みから「4つリベット付き」即ち【Dc2】の方を使用することにする。
ふぅー。パーツ1つ選択するのに時間掛け過ぎだよ…(^^;)。

■ 車体後面パーツについて

なお、T-60の車体後面の装甲厚もまた、最初「13mm」、その後「10mm厚の増加装甲」を貼付ける形式を経て、後期には「25mm」になっている。

キットには車体後面パーツとしてDc1の1種だけ用意されているが、これは装甲厚13mmのタイプだと思われる。
車体前面板と同様、確定的な事は言えないのだが、車体後面板の左上部にある「2・4・2のリベット列」の「有る車両」が装甲厚 13mmのタイプ、「2・4・2のリベット列」の「無い車両」が装甲厚 25mmに増厚されたタイプである可能性が高い。

ちなみにこの「2・4・2のリベット列」は何かというと、これまたハッキリしないのだが、車内側に付く取っ手状の金具を留めるためのもので、この金具は、燃料タンク(取り外しも可能なようだ)を固定するバンドをどーにかこーにかする…みたいな感じのものと思われる(曖昧)。

ちなみのちなみに、「車体前面にリベット列の無い」車両でも「車体後面にリベット列がある」ケースもあり、リベットの有無が装甲厚と完全にリンクしているとするならば、車体前面と後面で装甲増厚のタイミングがズレていることになる。
…まぁ要するに「そんな感じで良くわからない部分もあるので、チョチョイと気楽にチョイス」するのが精神的にも良さそうだ。

なお、Miniartの一連の T-60シリーズは、基本的には「装甲が増厚される前のタイプ」を再現しているようなので、初期〜中期生産車を作るのが一番しっくりくるみたい。

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