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августа 2016

Miniart【SU-85 Mod.1943 (Mid Production)】への追加工作のススメ(その4)

SU-85の防盾半球形の鋳造製で、前面をグラインダーで平滑に削り、中央に主砲を通す穴を穿ってある。
防盾は前面のボルトによって主砲に取付けられており、取付ボルトは初期(ザクッと1943年の生産車)には4本だったが、後期(ザクッと1944年の生産車)では6本となり、ボルトの大きさ自体もやや小さくなった。

主砲を通す穴は平滑に削った防盾前面の中央に位置するが、厳密な中央ではなく、上下左右に 10mm〜20mm程度の範囲でズレているケースが多く見られる。
特に後期生産車では主砲開口部の上部分の幅が、左右及び下側よりも広くなった仕様となっており、Miniartキット付属の防盾もこれに倣って主砲開口部上の部分の幅が広くなっている。

■ さて、数少ない「取付ボルト4本の初期生産車」の実車写真を凝視するに、前面取付ボルト装着部の形状は、後期生産車がほぼ円形であるのに対し、取付ボルト4本の初期生産車では「やや四角掛かった丸」になっているように見える。ちょうど、隣り合った上下左右の取付ボルトを弧で結んだような緩やかな四角。

Su85_boujun_1


また、後期生産車では取付ボルトを防盾前面に直接取付けているのに対し、初期生産車では「座金」を介して取付けているように見える。
この座金、形状も防盾前面と同様に「やや四角掛かった丸」で、防盾前面をほぼ覆い隠す大きさであり、単に座金と呼ぶには大き過ぎる感もある。或いはこれは「増加装甲」的な意図を持っていたのかもしれない。防盾基部の方にも「下端に7つ並んだボルト部」にやはり弧状の増加装甲が取付けられているのが、用途的な関連性を思わせる。

Su85_boujun_2


下画像では防盾に被弾し、座金が断裂しているように見える(赤矢印)。

Su85_boujun_3


以上を元に、キットパーツ画像をいじってみたのが下画像。ボルトの位置等は変えず、防盾前面のみを変形させてみた。あくまでイメージとして見て欲しいが、大体こんな感じではないかと思う。
工作はチリッと面倒くさいが、チャレンジしてみたいという人はこれを参考に手を入れるとイメージが変わってよろしいかと。

Su85_boujun_4


防盾基部の左右には吊り上げ用のフックが取付けられている。
初期生産車では文字通り「鉤爪型」の(溶接止め?)フックだったが、1943年の内には、本体鋳造時に一体成形された「半ループ状の吊金具」タイプに変更となり、以降、最終生産型までこのタイプ。

Miniart【35187:SU-85 Mod. 1943 (Mid Production) w/FULL INTERIOR】キットでは初期生産車の「鉤爪型」を再現しているが、1943年の中〜後期生産仕様を意識して製作する場合には、現存実車等を参考に「半ループ状の吊金具」タイプに工作するとマニア度高い。
写真は、1943年生産車で既に「半ループ状の吊金具」タイプに変更されている例。

Su85_boujun_5


■ …という訳で、Miniart SU-85キットの、主に戦闘室周辺のあれこれについてポツポツ語ってみました。細かなポカこそありますが、ハードな考証&工作にも耐え得るポテンシャルを持った好キットであると思います。私自身も何だか初期生産車を作りたくなって来たよ…。

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Eastern Express 1/35【EE 35302:ソヴィエト騎兵 1943-1945】

一時は会社を畳んだという話だったロシアの「Eastern Express」ですが、時折思い出したかのように新製品を出したりしてます。
今回購入のEE 35302:ソヴィエト騎兵 1943-1945は今年の新製品ですが、これが中々出来が良ろしい。

Ee35302_1


キットは騎兵2体組(馬2体&兵士2体)のセット。
騎乗の兵士はコート着用の冬期装備。この「コート着用で騎乗」というのが、今まで余り無かったスタイルで貴重かと。1/35インジェクションでは初?
箱絵&完成見本ではサーベルを抜いてますが、腕は1体につき4本入っており、普通に手綱を持ったポーズにも出来ます。
ヘッドも4つ付属しており、フードを被ってヘルメットを被った状態と、ウシャンカを被った状態の選択式。この「フード&ヘルメット」というのも余り無いですよね。
はお馴染みの「TANK顔」で、彫りも深くイイ感じ。

馬は常歩(なみあし)の状態で、動きが少ないので使い勝手良さそう。足の運びが2体とも似ていますが、ちゃんと別々の造形です。手綱は入ってないので、各自プラペーパー等で追加ですね。

Ee35302_2


なお、同時にEE 35301:ソヴィエト騎兵 1939-1943というのも出ており、こちらは馬及び騎兵の下半身が共通で、騎兵の上半身と装備が異なります。
下画像でグレーの部分が共通で、【EE 35302】はそれにプラスして
緑色の部分、【EE 35301】は赤色の部分が付属します。
【EE 35301】の方は帽子がウシャンカではなく、ブジョンノフカを被ったヘッドが付属しており、こちらも魅力的。

Ee35302_3


両方買おうかとも思ったんですが、馬が共通なので、迷った末に今回は【EE 35302】にしました。その際頭にあったのは、1941年冬にモスクワで撮影された下の写真。

Ee35302_4


Eastern Expressの日本国内代理店はクレオスでしたっけ? 今後入荷予定かどうか不明ですが、見掛けたら即ゲットですよ。オススメ。

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ザリガニパエリア

所用で埼玉県の三郷方面に行ったので、IKEA 新三郷店のイケアレストランでザリガニパエリアを食べる。

スウェーデンでは、夏季にザリガニを食べて酒を飲む「ザリガニ・パーティー」という行事があるのだそうで、スウェーデン発祥の IKEAでもこの時期、レストランでザリガニを提供しているのだとか。

Ikea_zarigani


ムール貝やイカといったパエリアの定番メンバーの他に、一見ロブスターみたいな顔をして、だけどザリガニが2匹。紛れも無くザリガニ。マッカチン…。

私ら子供の頃、ちょっと郊外の河川敷入り江や池に行けば、普通にザリガニが居た。造形的にもカッコ良い形態で、何匹釣ったか知れないけど、でも食べたことは無かったなぁ。というかそもそも生息地がバッチイ泥の中だったりするので、食べるという発想自体が無かったよ。

ザリガニを手にするのも、たぶん中学1年の時以来。指先に懐かしい感覚。
味は、エビとカニとシャコを足して3で割ったような感じ。結構クセが有って、何と言うか「ザリガニくさい」。見た目のインパクトもあるので人を選ぶかもしれないけど、私は結構好きだな。美味しかった。
かなり苦心して身をほじくり出し、或いはすすっても、そもそもの体積が小さいので食い足りなさがある。これが、また食べたい…という気持ちを生じさせますね。ちなみにこれでお値段 850円(税別)。食べ終わったら陶製のお皿(ボウル)を持って帰れるので、かなりお値打ち感あり。

しかし、そうか…。お前達はこういう味だったんだなザリガニよ…。

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Miniart【SU-85 Mod.1943 (Mid Production)】への追加工作のススメ(その3)

■ Miniartの SU-85シリーズは、バリエーション展開の都合から、パーツに(そのバージョンでは)不要となるモールドが幾つか存在する。それらはパーツ取付の為のガイドなのだが、インストに削り取る指示が無かったり、逆に、不要な筈なのにインスト図にはしっかり描かれてたりしていて、混乱するケースもままあるかと思われる。
そこで、【35187:SU-85 Mod. 1943 (Mid Production) w/FULL INTERIOR】の製作を前提に、戦闘室周りで気付いた分だけピックアップしてみた。

『戦闘室天板』
◯1:この4つのポッチは、次期発売の【35178:SU-85 Mod.1943 (Early Production) w/CREW(SU-85 Mod.1943 初期生産型 防寒服の戦車兵5体付)】で「ベンチレーターカバー」を取付ける際のガイド。
【35178】以外のバージョンでは使用しない不要モールドなので、紙ヤスリで軽く撫でるなどして消す。

Su85parts_1


『戦闘室前面』

◯2:これは、1944年の生産車両に於いて「予備履帯」を装着する際の、ベース取付位置のガイド。
1943年の生産車両、即ち【35178:SU-85 Mod.1943 (Early Production) w/CREW】及び【35187:SU-85 Mod. 1943 (Mid Production) w/FULL INTERIOR】では不要なモールドなので、これも消す。

Su85parts_2


『戦闘室右側面板』
◯3:これは【35178:SU-85 Mod.1943 (Early Production) w/CREW(SU-85 Mod.1943 初期生産型 防寒服の戦車兵5体付)】で、ピストルポート装甲栓を接着する際のガイド。【35178】のみがこの位置で、それ以外のバージョンでは使用しない不要モールドなので消す。
なお、【35187:SU-85 Mod. 1943 (Mid Production) w/FULL INTERIOR】では下方にあるモールド位置を使用するので、ここは間違えないように。

◯4:これは発売予定の【35211:SU-85 Mod.1944 (Late Production)】で「コの字型手摺り」を接着する際の位置ガイド。○モールドが3つあるのは、長短2種の手摺りを選択する仕様なのかも。ちなみに、短い方が後期仕様。
いずれにせよ、1943年の生産車では使用しないモールドなので消す。

Su85parts_3


『戦闘室右側面板・裏側』
◯5・6:これはインストにも「削り取る」指示があるが、前述のピストルポートに対応した車内側のモールドで、装甲栓用ストッパーの取付位置ガイド。
◯5は【35178:SU-85 Mod.1943 (Early Production) w/CREW(SU-85 Mod.1943 初期生産型 防寒服の戦車兵5体付)】用のガイド。
◯6は発売予定の【35211:SU-85 Mod.1944 (Late Production)】用のガイドになる。
戦闘室天板を接着してしまえば見えない部分だが、例えば【35187:SU-85 Mod. 1943 (Mid Production) w/FULL INTERIOR】を作って、車内が見えるように戦闘室天板を取外し可能なように組んだりした場合、ココがそのままだったりするとちょっといただけない。モールドは落として、凹は埋めておく。

いずれのモールドも、そのままでも結構目立つし、ウェザリングを施すと尚更に浮き立つので、ここはサクッと消してやりたい。

■ さて、間もなく発売予定の【35178:SU-85 Mod.1943 (Early Production) w/CREW(SU-85 Mod.1943 初期生産型 防寒服の戦車兵5体付)】だが、これはたぶん【35187】のフルインテリア版とは別に「インテリア抜き版」を出すにあたって、そのままじゃアレなので、若干の仕様変更で差別化を図った製品…ということだと思う。
前々回書いたように、私はこの仕様、スヴェルドロフスクで撮影された、試験中と思しき写真の1両以外に見たことが無く、仕様としてはかなりレア(?)な部類だと思われる。

だが、上記ポイントを応用すれば、【35187:SU-85 Mod. 1943 (Mid Production) w/FULL INTERIOR】と同等の「1943年の一般的な仕様・インテリア抜き版」として組むことも可能。即ち…

1)戦闘室天板に「ベンチレーターカバー」を取付けない。
2)戦闘室右側面板のピストルポート・装甲栓の接着位置は、下方にあるモールドの位置にする。
3)天板上の「指揮・観測用キューポラ」に増加装甲板を装着する。これは前回記事参照。

…以上。

次回は、防盾について&その他。…ってまだ続くの…?

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Miniart【SU-85 Mod.1943 (Mid Production)】への追加工作のススメ(その2)

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■ SU-85・天板上の「指揮・観測用キューポラ」についてはその装甲厚を「20mm」としている資料が多いが、ヴァエンナヤ・レトピシィ刊『自走装置 SU-85』によると、キューポラは生産中に 20mmから 45mmに増厚されたとある。また『初期にリリースされた車両の一部には増加装甲板を溶接した』とも。
前回述べたように、本稿では増加装甲板を溶接した車両については「初期にリリースされた車両の一部」ではなく、1943年の生産車(初期型)は指揮・観測用キューポラに増加装甲を装着しているのが標準」という見地だが、後期、恐らく1944年に入ってからキューポラ装甲が増厚されたというのは腑に落ちる。

■ 増加装甲の厚さは、ドイツ軍が鹵獲し、クンマースドルフで撮影された SU-85の写真では「30mm」と読める。1/35にすると「約 0.86mm」なので、まずエバーグリーンの 1mm厚プラ細板をサンディングし、厚さを 0.9mm程度にした。
この状態でキットのキューポラに仮装着してみると、どうも少し厚すぎるような気がする。クンマースドルフの写真を見返してもやはり 30mmと書いてあるように見えるのだが…。

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そこで、先に挙げた V.L刊『自走装置 SU-85』の記述『生産中に 20mmから 45mmに増厚された』に基づき、45mmを MAX値とし、そこからキューポラの装甲厚「20mm」を引いた「25mm」を増加装甲厚と仮定し、再度サンディングして 1/35換算数値「約 0.7mmにまで薄くした。装着してみると違和感は無いので、取り敢えずこれでOKとする。

幅と高さは V.L刊『自走装置 SU-85』図面、及び実車写真を比較検証した結果、下記のサイズとした。1/35の数値なので、この寸法で装甲板を自作されたい。ただし、ソ連軍車両の常で寸法には微妙なバリエーションがあったようなので、それほど厳密に考えなくてもOK。
エバーグリーン製のプラ細板【60EG136:0.75mm x 3.2mm】が手元にあれば、使用すると楽。

Zoukasoukou


装着してみたところ。キットの指揮・観測用キューポラは鋳造表現がややオーバー気味。実車の表面はかなり滑らかなので、とりあえず接着部はペーパーで平滑にした。
本来ならば、溶接留めのビードも表現してサフくらい吹きたいところだが、私自身は1943年生産型としては組まないので、今回は装甲板を着けただけで御容赦。
でもどうだろう。結構カッコイイんじゃないだろうか。

85_1943_1

85_1943_2


増加装甲板はキューポラに溶接留めされているが、キューポラ自体、四隅に丸みを帯び、上方に絞られた形状のため、全周は溶接されていないらしい。
前面用,側面用とも、底辺部分では増加装甲板の幅いっぱいに溶接留めされているが、キューポラと接しない上辺の両端部分は溶接されていないように見える(上に貼ったクンマースドルフの車両でも、上辺の様子が朧げに確認出来る)。

図示すると下のような感じ。車両によって溶接の幅等にバラ付きが見られ、特に側面装甲板の底辺部の溶接ビードは、大きく(庇状に)張り出した様態のものもある。この辺は実車写真を参考に、エポキシパテでコネコネと再現するのが吉かと。

Yousetsu1

Yousetsu2


次回は、キット製作の細かい留意点なぞ。

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Miniart【SU-85 Mod.1943 (Mid Production)】への追加工作のススメ(その1)

Miniart【35187:SU-85 Mod.1943 (Mid Production) w/FULL INTERIORに追加工作をして、記録写真に残る一般的なSU-85 初期型の姿に近づけようという、夏休み特別企画。

■ まず、Miniartが参考にしたと思われる、ヴァエンナヤ・レトピシィ刊『自走装置 SU-85』のサブタイプ分け記述についてまとめてみた。
SU-85の生産は「1943年の 7月〜12月 及び 1944年の 1月〜8月」だが、同書ではそれを以下のように分類し図面を掲載している。解説は図面のキャプションを超訳。(*)内の補助解説は私。Miniartの対応キットを併記。
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A:【1943年生産型・初期シリーズ:戦闘室天板上に装甲カバー付きベンチレーターファンが設置。戦車跨乗兵用の手摺を設置(*鉄棒型)。側面装甲板のピストルポート装甲栓の付き位置は、同様な構造の SU-122自走砲に類似。
Miniart【35178:SU-85 Mod.1943 (Early Production) w/CREWはこの形式に対応すると思われる。

B:【1943年生産型・最も一般的なバージョン:戦闘室天板上の装甲カバー付きベンチレーターファンが撤去される。側面装甲板のピストルポート装甲栓の付き位置が変更される(*右側のみ、下方に移動)。
Miniart【35187:SU-85 Mod.1943 (Mid Production) w/FULL INTERIORはこの形式に対応。

C:【1943年生産型・後期シリーズ:指揮・観測用キューポラに増加装甲板を装着。側面と背面の戦車跨乗兵用の手摺のデザインが変更(*ベースの付き位置が微妙に異なる?)。

D:【1944年生産型・初期シリーズ:戦車跨乗兵用の手摺を簡素化(*鉄棒型から単純なコの字型に変更)。個人携行火器の発射のためのピストルポート装甲栓を簡素化(*雨避けの庇が無くなる)。

E:【1944年生産型・後期シリーズ:手すりが短くなる。ピストルポートの位置が変更される(*右側のみ、後方へ移動)。 
Miniart【35211:SU-85 Mod.1944 (Late Production)はこの形式に対応すると思われる。

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上記分類は相応の資料に基づいているとは思うが、オフィシャルなものではなく、恐らくこの本の筆者が設定した分類だと思われる。
キャプションは細かな部分を追っているが、逆に、より重要なポイントに付いては触れていない。例えば、1943年生産型は「防盾の砲取付ボルトが4本」「車体先端の接合ビームが丸みを帯びたタイプ」「車体前面に予備履帯を未装備」などなど(あくまで図面キャプションの話。本文中では記載がある)。

また「指揮・観測用キューポラの増加装甲」を C:【1943年生産型・後期シリーズ】の特徴として挙げているが、現存写真を見る限りでは 1943年生産型でこの増加装甲を装備していない写真はほぼ確認出来ず、1943年生産型に於いては標準の装備だった可能性が高い。
更に言うと、A:【1943年生産型・初期シリーズ】に関しては、UZTMの在るスヴェルドロフスクで撮影された、試験中と思しき写真の1両以外には見たことが無い。1943年7月及び8月に生産された104両のうち、どれだけの数がこの仕様だったのか、また実際に戦線に投入されたのかなど色々と不明で、これを1つのサブタイプと見るのにはやや不安を覚える。

■ 上記を踏まえつつ、キットにはパーツ化されていない指揮・観測用キューポラの増加装甲を追加してみたい。私の観測では少なくとも下記2種、
B:【1943年生産型・最も一般的なバージョン】
C:【1943年生産型・後期シリーズ】
つまり、
1943年に生産された SU-85に於いては、この増加装甲を装着している方が自然だと思う。

Su85_early_1


上写真は、V.L刊『自走装置 SU-85』の分類では、B:【1943年生産型・最も一般的なバージョン】に相当する。転輪は「ゴム部に穴有り・刻み目有り」と「ゴム部に穴有り・刻み目無し」を混ぜ履きしており、Miniart【35187:SU-85 Mod.1943 (Mid Production) w/FULL INTERIOR】よりはやや前の仕様になる。

Su85_early_2


拡大。矢印部分が「指揮・観測用キューポラの増加装甲」で、やや丸みを帯びた指揮・観測用キューポラに、単純な長方形の装甲板を「取って付けたように」溶接している。
ドイツ軍が鹵獲し、クンマースドルフで撮影された SU-85の写真に各部の装甲厚が記入されており、それによれば、指揮・観測用キューポラ部分の装甲厚が「20mm」で、増加装甲の厚さは「30mm」となっている。

Su85_early_3


これは Miniart【35187:SU-85 Mod.1943 (Mid Production) w/FULL INTERIOR】とほぼ同じ仕様の車両。撮影は1943年の秋で、スヴェルドロフスクでの車両引渡式に於ける撮影なので、ほぼ新車状態。やはり「指揮・観測用キューポラの増加装甲」が見える。

■ とまぁ、ここまでさんざん解説して来てアレですが、分類はザクッと1943年の生産車(初期型)」「1944年の生産車(後期型)」位の認識で良いんじゃないかな。
もちろんその中で細かい各部の変遷もある訳ですが、その辺は各々のコダワリ具合にも寄るので。

で、「1943年の生産車(初期型)は指揮・観測用キューポラに増加装甲を装着しているのが標準なので、それを追加しましょう」という『これだけは作ろう』的工作の紹介が本稿の趣旨です。前置きが長過ぎだよ…。

さてそれじゃ、いよいよプラ板を取り出しますかね。何処にやったかな…。
というわけで、以下次号!

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『シン・ゴジラ』鑑賞(2回目)

シン・ゴジラを鑑賞。IMAX上映は今日までなので、とりあえず滑り込みでもう一回。
シネスコの大画面と、割れるような大音量の伊福部サウンド(特に再上陸シーンなど)はやはり劇場じゃないと体感出来ないですからねー。

で、帰りは「JR・上野東京ライン(E233系)」に乗車。先頭車両の最前部窓から前方を見てたんですが(笑)、それだけで気分が高揚しますわ。
更に、「京浜東北線(同・E233系)」を追い抜く際にしばし並走した時には、危うく頬が緩みそうに。あぶないあぶない。あぶない人になるトコだった。

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Miniart【SU-85】購入!

Miniartの【35187:SU-85 Mod. 1943 (Mid Production) w/FULL INTERIORを購入。
相変わらず矢継ぎ早の製品リリースで、こっちはまだ SU-122の方も充分に検証できて無いよ…。

Img_1493


■ この【35187】はフルインテリア版。私あたりは「Miniartが SU-122,SU-85の新規キットをフルインテリアで出す!これを買わないということがあるだろうか(買わないということは無い)」とか思うワケですが、世の中的にはそうでも無いようで、様子見というか、これだけ製品リリーズが早いなら、自分の好みのタイプが出るまで待とうホトトギス…という人も多いみたい。メーカーとしては初動売上が伸びないんじゃないかなーと、こっちがヤキモキ心配したり。

まぁ興味・嗜好は様々ですからね。ただ、私が購入したSHOPは、割引率の関係からフルインテリア版と通常版の値段の差が 1,200円位しか無かったので、だったら昼飯2回抜いてフルインテリア版を買いますよ。抜かないけど。

■ さてキット内容ですが、実車通り、基本車体は先に出た SU-122と共通で、戦闘室周りが SU-85用に新規起こし。
またこの【35187】では、転輪が「ゴム部に穴あり・刻み目無し」のタイプが入っています。履帯は【35175:SU-122極初期型】付属のものと同じ「表面リブの少ない UZTMタイプ」。2分割タイプではありません。
オマケとして、車体後面に装着する「ペーチ(ペチカ=ストーブ)」が付属しているのも嬉しい。

インテリアでは、戦闘室天井版の裏側に砲弾を2発格納するようになっていて驚きましたよ。こんなんなってたとは知らなんだ。即応弾でしょうかね。
主砲の D-5S-85もしっかり再現されていて貴重。ブロンコの KV-85にも D-5Tが付属していて、砲尾パーツだけ欲しいなーとか思ってたので、喜ばしい限りです。
あと、インストが判りにくいですが(英語で説明されている)、照準器パーツ「48」は、その上の照準用ハッチを開状態にしないと立てた状態に出来ません。ま、フルインテリア版を購入した選ばれし真のモデラーならば、開状態も閉状態も思いのままというワケです。

■ 本キット・シリーズは、ヴァエンナヤ・レトピシィ刊『自走装置 SU-85』の記述や図面をベースにしてサブタイプ分けをしているようです。
同書は基本的な内容には問題無いんですが、細部でやや「?」の付く部分もあって、Miniartのキットにもその「?」部分が受け継がれちゃってますねー。

【SU-85 Mod. 1943 (Mid Production) 】という製品名も V.L刊『自走装置 SU-85』からの採用と思われますが、コレたぶん「1943年の内の、中生産型」という意味なんじゃないかなー。SU-85の生産は1943年の7月からなので「1943年の内の、中生産型」というと「9月〜10月生産型」って感じ?1944年8月までの生産期間から見ると、どちらかというと「初期」ですよ。

仕様も「防盾の砲取付ボルトが4本」「車体先端の接合ビームが丸みを帯びたタイプ」「鉄棒タイプの手摺」で、ザクッと初期型に分類するのが素直だと思います。
しかしながら、本キットには、初期型の特徴である観測キューポラの増加装甲が付属しておらず、これはちょっといただけない。実はコレ、V.L刊『自走装置 SU-85』の図面でも何故かオミットされており、たぶん Miniartはそのまま引き写しちゃったんだと思われます。

手持ちの実車写真を見ても、「防盾の砲取付ボルトが4本」「車体先端の接合ビームが丸みを帯びたタイプ」の車両では、基本的に「観測キューポラの増加装甲」が追加されているので、
本キットを作る際には是非とも再現してやりたいところ。工作的にも大したことはないので。

…と言っても、資料とか少ないですよね。
私自身はこのキット、初期型としては組まない予定ですが、初期型を製作する際の参考までに、お盆休み中にでもこの部分の工作をやってみましょうか。 

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『シン・ゴジラ』鑑賞

シン・ゴジラを鑑賞。IMAX上映は 8/10までの予定と聞いたので、取り急ぎ。

観に行くまでは「え〜庵野だろ〜?どうなんかね〜」とか正直思ってたんですけど、いやぁ面白かった。凄いわ。ネタバレになるので内容には触れませんが。

私ら学生の時分、自主制作アニメを製作する学生も結構居て、都内のフリースペース等ではしばしば「自主制作アニメ上映会」なども行われてました。
それらの 8mmフィルム映像を VHSビデオテープにテレシネ化したものも(ヤミで?)出回っており、友人宅で酒を飲みながら鑑賞したりもしてたんですが、その頃から「このANNOってヤツ(庵野秀明・たぶんまだ大阪芸大の学生だったと思う)、スゴいなー」とか名前が挙がる存在でしたね。『じょうぶなタイヤ』とか、全編コマ送りにして、あーだこーだ言いつつ鑑賞した記憶が…。

なので、島本和彦が Twitterでこのシン・ゴジラの どこががすばらしいのかを トンコさんに教えてあげたい』『同世代の人間がシン・ゴジラ観たら、隣のそれぞれのトン子さんに熱く語らずを得ない完璧な作りになっていると言ってたのがストンと腑に落ちましたね。グワッと30年以上タイムスリップした感覚で「この庵野ってヤツ、スゴいなー」とか思いましたもん。

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水道橋〜神保町〜秋葉原

■ 今日は代休を取って、奥歯のブリッジ処置のため水道橋の歯医者へ。

【SUBWAY 水道橋店】にて「直火焼きタンドリーチキン」。その後、神保町まで歩く。

■ 白山通りの水道橋〜神保町間は美味そうな飲食店が多いなー。競争は熾烈で入れ替わりも激しいんだけど。
ウワサの焼きそば専門店【みかさ】は、今日も20人位の行列が出来ていた。食べてみたくもあるけど「本日天気晴朗なれども列長し」…ってことで回避。というかさっきサンドイッチ食べたしね。

■ 神保町では「書泉グランデ」「三省堂書店」等を巡り、その後、秋葉原方面へ。道すがら時々「ポケモンGO」。都心はやっぱりポケモンだらけだわ。道を歩けばポケモンに当たるって感じ。

■ 秋葉原ラジオ会館の【イエローサブマリン 秋葉原本店★ミント】では現在、me20の模型工場でお馴染みの「me20」さんの手になるFIAT 3000】と【Renault UEが絶賛展示中なので、これを激しく鑑賞。
どちらの作品も、製作過程をブログで拝見していて、是非とも静岡合同展で実物を…と思っていたのだが、私は今年も静岡不参加だったので叶わず。今回、東京出張という事で楽しみにしていたもの。

で、やはり素晴らしいですね。小粒なアイテムながらその凝縮感は際立っていて、恥ずかしながら私のレチナ(網膜)ディスプレイでは解像度不足で細部が認識しきれないほど。特に【Renault UE】の、「車体前面(メーカーエンブレムがある面)と上面装甲板との組み合わせの変更」と「履帯連結ピン部の凹処理」については、優先チェックポイントとしていたのだが、いやぁーどちらも小さ過ぎて良くわからなかったですわ(^^;)。
塗装も、流行の技法は追わない「正統派」の塗装で、派手さは無いけど、それがかえって独自の作家性を際立たせている印象。眼福々々。

【FIAT 3000】と【Renault UE】いずれの作品も、例えばAFV Modeler誌あたりの表紙&巻頭ページにババンっと掲載されるに値する作品だと、個人的には思いますよ。
しばらく展示されるようなので、秋葉原に行かれる方は是非ともご覧になる事をオススメ。

■ その後、アトレ秋葉原の三省堂書店に行ったら、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが館内放送をしていた。まったく秋葉ってヤツは…。

というわけで、本日の歩行距離は 5.5kmほど。途中、脱力したのぼりがコレ。

Osushi


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