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【T-34-100 ヴァリアント2】製作記・01

■ 試作戦車 T-34-100の開発経緯について、極々簡単に3行で記すと以下のような感じ。

1)既に1944年には、T-34-85の武装はドイツ戦車「パンター」より劣っていることが明らかになり、T-34の火力増強が緊急の案件となっていた。
2)より威力の大きい 100mm砲の搭載が模索され、1944年後半から1945年春にかけて3種類の 100mm砲が新型砲塔に搭載され、テストを行った。
3)結果はそこそこ良好だったが、車体の限界も見え、また既に T-44や T-54といった次世代戦車の開発も始まっていたため、T-34への 100mm砲の搭載は見送られた。

T-34-100は、ドイツ戦車に対抗して火力増強を行ってきたT-34が行き着いた「最終形態」と言えるでしょう。同時にそれは、BT-2から続いて来た、ソ連戦車に於けるクリスティー式サスペンションの限界点…でもありました。

T-34-100が搭載した100mm砲は、設計局の開発競争を反映して3種類存在します。即ち、【ZIS-100】【D-10】【100mm砲・LB-1】です。
各砲の外見的特徴はザクッと下記の通り。

【ZIS-100】:ZIS-S-85をベースに開発。スリット付きマズルブレーキを装着。
【D-10】:D-5 85mm,D-25 122mmと同系列で、主砲同軸機銃の発射孔が主砲位置よりもやや上方にある。マズルブレーキは無し。
【100mm砲・LB-1】:モノブロック砲身で、ZIS-100と同型のスリット付きマズルブレーキを装着。

ちなみに、LB-1だけ「100mm砲」と付けるのは、同じ LB-1名称で「85mm砲」も存在する為です。
この他、T-34-85に 100mm砲を搭載した車両も時に T-34-100と呼びますが、正式に「T-34-100」の呼称を得たのは、新型砲塔に 100mm砲を搭載したタイプだけです。

以上が実際に存在した T-34-100。これらはまとめてヴァリアント1と呼称したいと思います。

今回製作するヴァリアント2は、実際には製造されず、工場図面のみが存在するタイプ。Model Pointはそれらの図面を元にキット化しています。
「ヴァリアント1」の砲塔天井板構成が天板中央を頂点に傾斜を付けた3枚構成であるのに対し、「ヴァリアント2」では1枚板になっており、より生産に適した形態。この天板バリエーションに関しては T-54の試作段階にも同様の模索が見られるのが興味深いところ。

今回の製作に当たっては、工場図面をベースとし、「ヴァリアント1」,また、T-44,T-44-100,T-54 1945年型,戦後生産型の T-34-85のディテールも参考にしつつ、「実際に製造されたとしたらこうなったであろう」姿を構築します。

いわゆる「if モノ」「架空ネタ」の範疇なので、興味の無い人には全く興味の無いものに
なると予想されますね
それでもお気楽方面には逃げないつもりですが…。はてさて。

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