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タミヤのラングに思ふ(その1)

タミヤから1/35 ドイツ IV号駆逐戦車/70(V)ラングが出ると聞いて、何故かソワソワ気分な私なのでした。
ラングなら、出来が良いドラゴンのキットを組めばいいじゃん…という声も聞こえそうですが、今回は「ラングが好きだから組みたい」というのではなく、タミヤのラングという部分に反応しているようです。私としては珍しい感情。

そしてどうもそれには、気合いを入れて臨んだものの未完成に終わった「タミヤの旧ラング(1976年発売)」に対する思いがあるような気がします。

中学〜高校の時分、所謂 MM 少年だった私は、毎月発売される MM シリーズを、塗装が追いつかないほどの勢いで作り倒してたんですが(←本当)、この「タミヤ旧ラング」に関しては、素組ではなく、手持ちの資料を元に各部の工作に挑んだのでした。
ラングって表面ディテールが少なくてスッキリしているから、そのまま組むのは物足りなかったのかもしれないなー。

覚えている工作内容は…


◎ 後期型にすべく、上部転輪を4つから3つに変更。ちなみに3つにすると、モーターライズ用に開いた車体側面の四角穴がちょうど隠れてラッキー。
◎ 第1,第2転輪を鋼製リム転輪に変更。鋼製リム転輪は、キット転輪のハブ周囲を削ったりアレコレやってたら、いつの間にか出来ていた覚えが。
◎ 排気管を筒型排気管に変更。筒にはストローを使用。
◎ 戦闘室各ハッチをあれこれディテールアップ。特に回転式のペリスコープ装着部に拘った。
◎ 前面機銃ポートの甘食型カバーを開状態に。これは機銃用開口部がイマイチ明らかでなく、苦労した。
◎ 天板に装着する曲射銃(Vorsatz P)のマウントを製作。
◎『ベロナ・タンクプリント』のクロスカット図や車内写真を参考に、戦闘室車内インテリアを工作。砲尾は IV号H型から持ってきてデッチアップ。
◎ 機関室吸気ハッチを開状態にし、吸気ファン部を自作。もともと閉状態のハッチを開けるのが大変だった。
◎ エンジンを自作。バンダイ 1/48 の IV号D型に付属のエンジンを 1/35 に引き伸ばす方向で、バルサ材を芯に製作。
◎ 車体にはツィメリット・コーティングを施した。コーティングには「ボークス・コーチングパテ」を使用。
◎ 最終的にはその車両を使ったディオラマを計画していた。撃破・放棄されたラング。


ざっとこんな感じ。文字にすると「スゲー!」って感じですが、途中で挫折した項目(エンジン・吸気ファン自作等)も有り、そもそも当時高校生の工作ですから、実際はショボショボでしたね。

また、各部を後期型仕様にしているのに、何でツィメリット・コーティングを施すんだよっ…と突っ込みたいところですが、これは『ベロナ・タンクプリント』に掲載されていた(今やお馴染みの)コーティングされた車両のインパクトが強かった為ですね。当時「ボークス・コーチングパテ」の使い勝手が気に入っていたということもあるかも。
曲射銃(Vorsatz P)はラングには装備されなかったと思いますが、コレは単に「カッコいいから」かな。

Bellona

戦闘室車内インテリアの工作はある程度済んだんですが、エンジンと吸気ファンの自作等が資料&工作スキル不足で滞って時間がズルズルと経過し、結局は未完成に終わりました。勿体なかったなー。

ちょうどこの頃は、文林堂の写真集を始め、『ベロナ・タンクプリント』や、モーターブーフの『IV号戦車とその派生車両』等の資料を手元に集めだした頃で、それらで得た知見を模型に反映させたいと考えたんでしょうね。

しかし思うにこの「タミヤ旧ラング」に対するアプローチは資料に溺れ、自らのスキル以上の工作をアレコレと広げ過ぎ、挙げ句、未完成に終わる…」という、現在まで続く私の製作スタイルの原初だったと言えるかもしれません。…ってそれ駄目スタイルじゃん。

そして38年の時が流れ…、タミヤから「新ラング」ですよ。
こりゃリベンジしなきゃならんのじゃないかー?久々にコーチングパテでコーティングかーおい? と思ってたら、今回はどうも最初から後期型で出るみたいですね。
いずれにせよ楽しみです。コレは買うよ!作るよ!

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