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июнь 2013 г.

BA-64 装甲軌道車

■ Vision Models から、同社 BA-64B 装甲車のバリエーションとして、鉄道装甲軌道車型【VM35004:Soviet BA-64-3Zhd】なんてのが出るようです。

はぁ…(溜息)。この【BA-64-3Zhd】という製品名称、何処から来たんですかね…。

まずは実車について書きましょうか。
広大な国土を巡らす鉄道網の管理はソ連軍にとって重要項目であり、装甲列車の他、小型・中型装甲車を軌道車に改造したタイプが作られました。
小型装甲車ベースでは BA-20 を元に造られた BA-20ZhD がありましたが、その後継として BA-64 装甲車をベースとした車輌の開発が画され、1942年、複数の工場によって開発が進められました。

今回 Vision Models から発売されるのは、そのうち GAZ(ゴーリキー自動車工場)が開発したタイプ
車体外観は元の BA-64 のままですが、車輌の前後にフランジ付きの鉄道用小径車輪を装備、動力そのものは通常の装甲車型と同じくタイヤに伝えられ、いわば「タイヤで線路の上を走る」スタイル。通常の前方走行の他、逆方向(後方)への連続走行も可能なようにギアが改造されていました。
試験の結果は芳しくなく、エンジンへの過剰な負荷に加え、脱線しまくりで、小型鉄道装甲軌道車の必要性自体が低くなっていたことと併せ、1943年の夏に計画はキャンセルされ、量産はされませんでした。

このタイプはБА-64-Г(BA-64-G)】と呼ばれました。Г(G)」「ゴーリキー」から。
また、これは通称ですが、稀にБА-64ЖД(BA-64ZhD)】という表記も見られます。ЖД(ZhD)」Железнодорожный:鉄道」の意味です。これは恐らく
BA-20 を元に造られた BA-20ZhD からの流れでしょう。

…というわけで、このタイプを出すならBA-64-Gとすれば良かったと思うんですが…。
或いは通称の方にするならば
BA-64ZhDとすべきで、「BA-64-3Zhd」というのは3という余計な数字が入ってるのが全く意味不明であります。まぁたぶん前回のスノーモービル型からの流れで付いてるんでしょうけど、前に書いたようにあれはそもそも数字の「3」じゃなく「Z」なワケで、もう何が何だかワカラナイですね。

私は別にロシア語に堪能なわけでも無く、またこのようなミスをあげつらうのは全く本意ではないのですが、ちょっと書籍を紐解けば、或いはWeb検索すれば判明するような事であるにも関わらず、堂々と間違った表記にするメーカーの姿勢には疑問を抱かざるを得ませんね。

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タミヤ【MM. 35327:ソビエト戦車 BT-7 1937年型】(その3)

あれ?「その3」?「その2」ってあったっけ?と思った貴方は正しいです。「その2」は「その1」の続きなんですが、まだ途中までしか書いてないので先に「その3」をば。

■ エンジン点検ハッチの鍵穴

今回は砲塔から離れ、やはり新規パーツのエンジン点検ハッチについて。
タミヤ【MM. 35327:ソビエト戦車 BT-7 1937年型】キットのエンジン点検ハッチ(H12)は、
開閉ロック用の鍵穴が省略されています
バスル下の見えにくい箇所な上、開閉用の手摺りの陰にもなるんですが、機構上無くてはならないものなので再現してやりたいところ。

図を参考に、ハッチの中心線上、前縁から 1.5mm の箇所に 0.8mm 径の穴を開け、中央に 0.5mm x 0.5mm 程度の角棒を立てます(本当は 0.3 〜 0.4mm 位がベター)
「0.5mm x 0.5mm 程度の角棒を立てます」とかサラッと書いてますが、プラ材もこのサイズになると加工時の歪みやメクレがあったりするんですよね。難しい場合には六角ボルトとか伸ばしランナーでも良いでしょう。或いは穴を開けただけでもOK。
砲塔が正面を向いている時には全く見えませんが、2時〜10時位の砲塔旋回位置にする場合には無いと締まらない感じ。鍵穴だけに。

Bt_ryuk2

なお、上の図は【MM. 35309:ソビエト戦車 BT-7 1935年型用のパーツ(B31)を元に描いたので、(H12)とは手摺りパーツの取り付け穴位置が異なってますが、その他は同一です。…というか、キットにはこの(B31)も不要部品で入ってるのね。もし加工に失敗したとしてもコレを使えますよ。

…で、(B31)を使用したことからも知れるように【MM. 35309:ソビエト戦車 BT-7 1935年型の方も同様に開閉ロック用の鍵穴が省略されていますので、そちらを作る場合にも開けてやりましょう。こんな感じ。

Keyhole


BT-42 のエンジン点検ハッチ

ついでながら、タミヤ BT-7 もう一つのバリエーションである【MM. 35318:フィンランド軍突撃砲 BT-42について。

ご承知の通り、BT-42 はソ連軍から捕獲した BT-7 1937年型をベースにして改造されていますが、パロラ戦車博物館の現存車(Ps.511-8号車)では、エンジン点検ハッチ本体も BT-7 のハッチのままであることが確認出来ます。
戦中に撮影された写真で機関室上面が判るものは少ないんですが、Ps.511-19号車の写真でやはり BT-7 のハッチと確認出来るものがあり、鍵穴も写っています。

従って、基本的には BT-7 同様に鍵穴はグリグリと開けて良いでしょう。

また、BT-7 のエンジン点検ハッチには
開閉用の手摺り(パーツ:H40)が付いていますが、BT-42 では何故かこれを撤去しているようです(砲塔バスルとの干渉を恐れた?)。
タミヤ BT-42 にもこの手摺りは付いていませんが、元々は 1937年型の手摺りが溶接されていたと思われるので、鍵穴を再現したならば、ついでに手摺り撤去後の溶接痕を再現してやりたいところですね。

なお、
BT-7 のエンジン点検ハッチの上にはエアフィルター・ユニットが載っていますが、パロラに現存する Ps.511-8号車ではこのエアフィルター・ユニット上部のカバーが BT-7 の一般的なものとは異なり中央部分に平たい円盤状の物が乗ったタイプで、これは「フィンランドのオリジナル」と言われています。
私はフィンランド物に明るくないので、それがフィンランドのオリジナルであるとする由来については知らないんですが、「中央部分に平たい円盤状の物が乗ったタイプ」の蓋は、ソ連オリジナルの BT-7 にも見られる物です(写真参照)。

Bt7_airf


残念ながら写真の解像度が低く、側面部位などがいまひとつ不鮮明ですが、少なくとも上面はパロラの BT-42 が装備するものと良く似ています。
写真の個体は搭載装備品の位置などから、比較的後期に生産された車輌のようですね。

元々写真に写りにくい場所でもあり、このタイプを装着した BT-7 はこの1例しか知りませんが、一応呈示まで。

(そのうち)つづく。

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