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タミヤ【MM. 35327:ソビエト戦車 BT-7 1937年型】(その1)

タミヤ待望の新製品【MM. 35327:ソビエト戦車 BT-7 1937年型を早速購入(←全然早速じゃないし)。

【MM. 35309:BT-7 1935年型】
が発売された時には「このパーツ割りの雰囲気じゃ、1937年型は出ないかな〜」などと思っていたものですが、その後まさかの BT-42 発売で車体の変更箇所がクリア。傾斜砲塔その他を新規パーツとして、遂に1937年型まで辿り着いたワケですね。

今回は主に新規パーツである傾斜砲塔周りについて軽く考察なぞ。

■ 砲塔基本形

砲塔基本パーツは、左右分割された本体 + 天板パーツというオーソドックスな構成。
手元にある各種資料を駆使して検証してみましたが、砲塔径や前後長、ハッチ開口部の大きさ等々も概ね問題なく、高い水準で実車を再現しているようです。

1937年型の傾斜砲塔としてはイースタンエクスプレス(EEC)製のものが先行して存在しますが、そちらは砲塔径の小ささが指摘されていました。
試みに EEC とタミヤキットとを比べてみたところ EEC はタミヤよりも砲塔裾部で 3mm 強程も(!)小さいですね。一方で砲塔天板の幅はそれほど変わらないので、必然的に砲塔側面の角度が立っていることになります。また、砲塔前後長もやはり EEC の方が 3mm 程も短いです。

実車の再現度という点に於いて、タミヤの1937年型は EEC のそれを完全に更新したと言えるでしょう。

■ 天板パーツ

砲塔天板の前方左右には「PT ペリスコープ装着用の装甲カバー」がモールドされています(写真赤矢印)。
キットでは、この装甲カバーに付くパーツとして「PT ペリスコープ(H41)」「その保護キャップ(H42)」かを左右ともオプションで選択出来るようになっています。

Tenban


さて、モールドを良く見ると、装甲カバー下端の固定用フランジ部が左側(砲手用)は厚みがあり、右側(車長・装填手用)は左側よりもずっと薄くなっているのが判ります。
このこと自体は別に誤りではなく、左側は厚みがあり、右側は薄くなっている仕様の車輌は多く存在します。
ただ、左側の厚みのあるタイプは紛れもなく「PT ペリスコープ装着用の装甲カバー」で間違い無いんですが、右側で固定用フランジの薄いタイプのものは、恐らく全て「薄板で作られたカバー(ダミー?)」ではないかと思われます。

以下は、手元にある BT-7 1937年型画像の観察に基づいた考察です。何枚位の画像かというと、きちんと数えていないんですが 400〜500 枚程でしょうか。これくらいあればある程度の傾向は語れるのではないかと。

戦場で撃破された BT-7 では、ペリスコープ装甲カバー上部の「円錐状の保護キャップ」が外れて PT ペリスコープが露出するか、或いはペリスコープは外されて装甲カバーだけの状態になっているというケースが多く見られます。
しかしながら「右側で、且つ固定用フランジが薄いタイプ」のものでは、円錐状の保護キャップが外れた写真が1枚も確認出来ませんこれは極めて不自然です。

また、ディテールで言うと、左側(砲手側)に装備される PT ペリスコープ・ユニットでは、筒状の装甲カバー最上部に「保護キャップの固定用バンド」が装着されており、これはキャップの開閉ヒンジも備えているのですが、「右側(車長・装填手用)で、且つ固定用フランジが薄いタイプ」では、この保護キャップ固定用バンドが見られませんつまり開閉・分離する様には出来ていないのではないかと思われます。

下写真は、ちょうど「固定用フランジが薄いタイプ」に被弾している例です(対空機銃架付きハッチ装備車)。

Bt7_pt7


左側の PT ペリスコープ・ユニットの方は、保護キャップが開状態となり、しかしペリスコープ本体は外されています。
赤丸で囲んだ「固定用フランジが薄いタイプ」では、ちょうど円筒部とその上の円錐部との境に小銃弾と思われる被弾孔が開口しています。同車輌を後方から撮影した他の写真も存在し、小銃弾はそのまま後方に貫通していることも確認しています。

通常の PT ペリスコープ・ユニットでは、筒状部分は鋳造製で厚みのある装甲カバーであり、一方の保護キャップはプレスされた薄板製なので、その境目にこのような状態の被弾貫通孔が開くとは考えられにくく、またこのような状態に至ってもなお保護キャップがきちんと閉状態を保っているのも不自然です。
また、小銃弾がほぼ直進して後方に貫通しているということは(少なくとも被弾時には)内部にペリスコープ等は無かったということにもなります。

以上の事から、この「固定用フランジが薄いタイプ」は「円筒部も上部の円錐部も一体化された薄板製のもので、その内部は空洞と考えるものであります。

キットでは、従って右側の基部には「PT ペリスコープ(H41)」は装着せず、「保護キャップ(H42)」を接着して、尚かつ一体に見えるようにバンドモールドの段差を削って継ぎ目をならしてやると良いでしょう。

ちなみにこのダミーカバー、微妙に細いものや背の高い(低い)ものなどバリエーションがあるようです。薄板を筒状に丸めた「のりしろ」がハッキリ判るようなものもありますね。お好みで自分好みのタイプにしてやっても楽しいかもしれません(←楽しいか?)。
EEC の1937年型のものはやや細身で背が高いタイプなので、移植してやると簡単に異なるタイプに出来て
楽しいかもしれません(←楽しいか?)。

つづく。

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