Micro Scale Design【T-34-85 Turret Early Versions】
Micro Scale Design(MSD)はロシアのメーカーで、その実態は「あの」マケット。
色々と面白げ&マニアックなキットも出してるんですが、中身はICMとかアランホビーとかズベズダとか、その辺のメーカーのキットから一部パーツを見繕い、新たなパッケージにしたようなものが多いですね。
ただ、中にはオリジナルと思しき製品もチラホラとあり、この【MQ-35022:1/35 T-34-85 Turret Early Versions】も自社開発キットのようです。
去年の7月に発売されたんですが、入手ルートがなかなか見つからず、今年の5月にようやく発注して、待つこと半年。今日やっと届きましたよ。
世界初の1/35インジェクション製「T-34-85 第112工場製・D-5T搭載砲塔」でつよ月海たん!
キット内容は、砲塔本体に、防盾2種(D-5T用と、S-53用)、対応する防盾カバー2種、砲塔天板2種(キューポラ位置が前寄りと後ろ寄り)等々からなり、第112工場製T-34-85のうち…
1944年 1月〜2月生産の D-5T 搭載型
1944年 2月〜3月生産の S-53 搭載型 及び、
1944年 3月〜4月生産の D-5T 搭載型 が作れるようになって…いま…すよ? 一応。
だがしかーし!「キューポラ位置が前寄り」の方の砲塔天板は1944年1月〜2月生産車に使用されるべきですが、キットに入っているD-5T用防盾は、3月〜4月生産の幅の広がった後期型のみである為、この天板を使用するには防盾幅を狭くするなど、それなりの改造をしてやる必要があります。
まぁそれ以前に、キット内容は今どきのスケールモデル解像度など微塵も意識していない清々しいばかりのプリミティブさなので、どのタイプに組むにせよ、ガッツリ取り組んで手を入れ、愛情を注入してやる必要がありますね。なにしろ、鋳造表現などはもとより、溶接跡のモールドも無い男らしさですから。
キットをあくまで素材として捉え、自分なりに料理することを楽しめる人向けで、つまり純粋に「作るモデラー」向けのキットですね。
いやぁ久々にワクワクするような魅力のあるキットですワ。
※尚、文中の生産月分類は、ヴァエンナヤ・レトピシィ「装甲博物館」シリーズ #10【T-34-85 112工場の初期型】によりました。
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