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映画『スローターハウス5』について3つ2つ

スローターハウス5』、私はレーザーディスク版を所有しているけれど、DVDも買おうかなーと思って調べたら、アメリカでは出てるけど日本語版は出てないのね。ダメじゃんDVD!弾幕薄いよ何やってんのー!

映画にはJ.S.バッハの楽曲が多く使われており、音楽は20世紀を代表するピアニストであるところのグレン・グールドが手掛けている。
冒頭、オープニング場面で「ピアノ(チェンバロ)協奏曲第5番ヘ短調BWV1056・第2楽章のラルゴ」が流れるシーンは特に美しく印象的。雪道を独り歩く時にはいつも、このピアノの音が頭の中に流れますよ。「ちろり〜ん」って感じで。

「ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049」はビリー達米軍捕虜がドレスデンの街中を行進する場面で使われているが、この場面も古都の街並みが美しい(撮影はドレスデンではなく、確かレニングラードだったように記憶してるけど)。この美しい街並みもやがて劫火に焼かれると知っている我々には、ヴァイオリンの独奏も、より物狂おしく響く。
『スローターハウス5』のサウンドトラック盤は出てないと思ったけど、これらの楽曲は、CD「GLENN GOULD AT THE CINEMA」に収められていてオススメ。

ドレスデンで思い出したけど、タミヤ1/35の道標セット(MM.167)には「ドレスデン←2425km スターリングラード←75km」という道標が箱絵に描かれている。「えーこんな道標ホントにあったのかねー?」と長いこと思っていたのだが、だいぶ前に、実際に撮影されたこの道標の元写真を見て真実だと知った。
道標に描かれた矢印の先のそれぞれの都市で、合わせて100万人に近い人間が死ぬという事実を、描いた本人は思ってもみなかっただろうな…。

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