静岡ホビーショー&モデラーズクラブ合同展 2017(2)

今年の合同展は、珍しく初日が結構な雨。にも拘らず相変わらずの盛況だった。
AFV系は、ここ数年いわゆる「現用物」のニューキットが多く発売されて来たのを受け、それらがかなりの割合を占めるようになってきた印象。また『ガルパン』物は一時よりは減ったものの、じっくり作り込んだ作品も多く、息が長いジャンルになってますね。今年後半から新作が公開されるので、「ガルパノミクス効果」でまたAFVモデル全体が活気づくと良いですな。

そんな状況で大混雑の会場でしたが、我らがMay-Q同盟はというと…、割と空いていましたよね(^^;)。まぁこれはいつもの事だから良いのです。

今年は私も新作としてフィアット・オムスク装甲車 1919(WWModelStudio レジン)】【ZiS-3 76mm M1942(Miniart)】の2点を持って行きました。
出来…というか仕上がりの方は『恥の多い模型を作って来ました』って感じで、何とも忸怩たる思いが。やはり数をこなしていないと作品の力が弱いですね。模型は正直です。
までも、フィアット・オムスク装甲車については来訪いただいた2〜3名の方には面白がっていただけたので、個人的な充足感はあるかな。もうちょっと追加工作を施してキチッと仕上げてやりたい所存。

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静岡ホビーショー&モデラーズクラブ合同展 2017(1)

もう一週間が経過しちゃったのか…。静岡ホビーショー&モデラーズクラブ合同展に久しぶりに参加してきました。楽しかったー。
ではでは、ホビーショー・新製品&モデラーズクラブ合同展の雑感などを超ピックアップで。

■ タミヤ1/35【MM35353:ドイツIV号突撃戦車 ブルムベア 後期型

会場発表新製品。以前から「タミヤはブルムベア後期型を出せば良いのに…」と思っていたので、個人的にもカキーンと胸に快音響くナイスアイテム。
タミヤ製ということで組みやすさの点では問題ないだろうし、カリカリにチューンしたい人のベースキットとしても適しているんじゃないかと。付属のフィギュアも良い出来で、これは私も買うよー。

■ Mniart【MAA35215:T-60 SOVIET LIGHT TANK Early Series. INTERIOR KIT

こちらはパネル展示だけながら、静岡発表の新製品。
今年のニュルンベルクでも 2017年カタログでも特に目立った新製品発表が無かった Miniartなので、何かしら隠し球がありそう…?と踏んでいたんだけど、やはり。
個人的には、T-70Mを出した頃から「Miniartはにソ連軽戦車道を突き進んでもらいたいなー」と思っていたので、まぁ何というか控えめに言って「ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!」って感じ。
その後 Miniartサイトでも正式発表があって CGが公開されたけど、メーカー初期製品である T-70Mあたりと比べても各部の再現度や解像度はずっと進歩している印象。

会場発表の日本語パネルでは「T-60 初期型(GAZ製)」となっていたが、Miniartサイトで発表されたタイトルでは特に「GAZ製」の表示は無し。しかしまぁこれはGAZ製ですな。
そして「GAZ製」とわざわざ謳っているってことは、「GAZ以外の他の工場製車両」の展開を考えているということでしょう。T-60の生産は…

○ GAZ(ゴーリキー)
○ ハリコフトラクター工場(ハリコフ)
○ 第37工場(モスクワ〜スベルドロフスク)
○ 第38工場(キーロフ)
○ 第264工場(スターリングラード)

で行われたが、GAZ製の他、スポーク転輪装備の「第37工場(又は第38工場)」製車両,鋼製転輪装備の「第264工場」製車両あたりは、まず間違いなく突っ込んでくるハズ。特に「第37工場」製車両はほぼ確定(理由は後述)。
MiniartサイトのパーツCGを見ると、砲塔天板,戦闘室前方のミッション点検ハッチ,車体前面装甲板等のパーツが複数確認出来、また操縦主用の張り出しも独立したパーツになっている。これらは生産時期及び工場別のディテール差異を再現するためのパーツ区分で、かなり詳細に考察されていますね。恐らくはロシアの研究家 ユーリ・パショーラク氏の著作等を参考にしていると思われ、とするならば全体の出来はかなり期待出来るでしょう。

これはまだちょっと気が早い話だけど、バリエーションとしてはT-30の砲塔(疎開する第37工場から供給されたもの)をGAZ製車体に搭載したバージョンの発売が為されるかどうかが大きな注目ポイント。もし発売されるならば、その砲塔と足廻り(更に内装も)パーツを流用して【T-30戦車】が、更に遡って【T-40水陸両用戦車】の発売が見込まれるということに。

キットはまず、砲塔及び戦闘室の内装を再現した「インテリア・キット」として発売される模様。
操縦手のすぐ横にGAZ-202エンジンが来るといった軽戦車ならではのレイアウトや、砲塔内に完全再現された 20mm機関砲 TNShなどなど、CGを見ているだけでもう胸キュン探偵団。

戦車型以外のバリエーションとしては M-8ランチャー装備のカチューシャが…出たら良いなぁ。
あとはルーマニア軍の TACAM T-60あたりがあるけど、搭載砲は 76.2mm F-22なので Miniartからは出ておらず、ちょっと微妙な感じ。ちなみに F-22はブロンコから出ているが、Miniartの中の人がロシアの掲示板で語っていた所では、ブロンコとの提携は 2011年以降は中断しているそうなので、供給のセンは薄いんじゃないかな。

さて、上の方に書いた第37工場製車両はほぼ発売確定の理由を。
MiniartサイトのCGをよく見ると、砲塔の後方にあたる戦闘室天板後部に「コの字」状のモールドが確認出来る。これはたぶんこの位置に「GAZ-AAや ZiS-5トラック等と同タイプの尾灯(フォード型・デュオランプ)」が装着された車両にする際の位置決めモールド。そしてこの位置に尾灯が付くのは 1941〜1942年生産の「第37工場製車両」のみなのです。
まだまだ先の話だけど、この位置に尾灯を付けない場合にはこの「コの字」モールドは綺麗に消す必要がある…ということにもなりますね。

この例を見ても、Miniartの T-60がかなりエッジの効いた考証に基づいていると推察されるワケで。イイね!早く作りたいね!

T60_zf

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ソ連軍のマチルダを作る:タミヤ【35355:歩兵戦車マチルダMk.III/IV “ソビエト軍”】

発売なったタミヤ35355:歩兵戦車マチルダMk.III/IV “ソビエト軍”が、ウチにも到着。

まず箱絵がカッコイイ。レンドリ者だったらこの箱絵だけでリキッドポリの水割りを軽く3杯はイケますね。
成形色は先に出ていた英軍仕様と異なりOD系で、これも目に新鮮。新規パーツは、以前も書きましたが、「側面装甲板(サイドスカート&排土傾斜部)」「スリット廃止型の工具ロッカー蓋」「履帯スキッドレール」「T.D.5910 後期型履帯」「フィギュア」等で、まずは過不足無く後期仕様を再現しています。

モールドも進化していて、側面装甲板の最前部及び最後部には、英軍仕様で省略されていたモールド(マイナスネジと5つの謎小穴)が追加されています。英軍仕様のキットも持っている人は、このソレマチ・バージョンの側面装甲板パーツを参照してモールドを加えると良いかも。

全体に高い水準で良くまとまった好キットと言えましょう。あとは各自で好きなようにコニコニ組むが吉です。
私は2両組む予定だったんですが、キットを見ていたらもう1個欲しくなりましたよ。まぁホントにそんなに組むかは眉唾ですが。

それにしても、マチルダにせよバレンタインにせよ、ソ連仕様で組む人なんて(全体から見れば)少ないだろう…と半ば安心して(?)ゆるゆるやってたんですが、まさかのタミヤ発売により、世界中でソレマチ・ソレンタインが一斉に組まれるという状況に…。恐るべし!タミヤ・パンデミック!ですな。

Mm35355

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ゲルマン

スーパーで山積みになっていたので買ってみました。ドイツ銘菓【ゲルマン】。
各部のドイツ語表記がゲルマンっぽい。

German


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「バベルの塔」展のチケット

Bavel

 母親が「こんなのあったよ」と見せたチケット。お、何じゃ何じゃ、来月からやるブリューゲル「バベルの塔」展のチケットじゃないか?新聞屋にでも貰ったのか?…と思ったら、前回来日した時のチケットの半券でした…。

ピーテル・ブリューゲル1世の「バベルの塔」(オランダ・ボイマンス美術館所蔵の方)は、今回、1993年以来24年ぶり2度目の来日だそうで。前回は池袋の「セゾン美術館」でしたね。というか「24年ぶり」というその事実に軽く目眩がします。もう24年も経ったんかいっ…。

来月4月18日から東京都美術館で開催されるボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展は上野「東京都美術館」での開催。
たぶん「東京都美術館ダンジョン」の最奥の間で展示されるでしょうけど、教科書掲載レベルの有名な絵なので、これはもう間違いなく激混み必至。入館はもちろん、たぶんフェルメール展の『真珠の耳飾りの少女』の時みたいに、館内でも行列を作らされるんじゃないかなと。

おまけに、「バベルの塔」って細部まで書き込まれてるから大きい絵というイメージですが、割とサイズが小さいんですよ(59.9 × 74.6cm)。混雑だとそう近づけないし、細部を観察したい人はモノキュラー等を持参した方が良いでしょう。
ちなみに 24年前にセゾン美術館でやった時は、何故か割と空いてた記憶が。母親にも聞いたところ同じ意見でした。

今回ワタシは、人数限定(200名)の特別鑑賞会「プレミアムナイト鑑賞会券」ってヤツを予約してみました。「観覧券の他に図録もしくは所定のグッズ、展覧会担当学芸員による事前レクチャーや鑑賞後のお飲み物がセット」なのだそうで、実質は 1,000円プラス位な感じでしょうか。お飲み物って何だろ?水道水?
あとは当日行けるように調整するのみですな。

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秋葉巡回・2017.03.25

■ 消耗品(真鍮線とかプラ板とか)を買うべく、久々の秋葉巡回。

■ まず神保町から攻めて、その後、靖国通りを東進。神田まつや(蕎麦)の前の桃の花も満開。春だ。

■ まつやで蕎麦をたぐろうか…とも思いつつ、混んでそうなので【フレッシュネスバーガー 神田須田町店】で、アボカドバーガー&ホットコーヒー。春関係無い。

■ ラジオ会館を見て回ったら、しばらく市場で見掛けなかった【ハンブロール】が復活してましたね。ハンブロールの接着剤【リキッドポリ】も在庫になっていて一安心。私とか、もうリキッドポリの匂いを嗅ぎながらじゃないと模型が作れない体質なので…。

■ イエサブに、タミヤから発売予定の【35352:イギリス歩兵戦車 バレンタインMk. II/IV】の完成見本が展示されてました。塗装済みだったのでキットの素性はイマイチ判りづらかったですが、タミヤらしいカッチリした仕上がりになっている模様。

タミヤのバレンタインは誘導輪が2種類(楕円の凹みがあるタイプと、ただの皿形のタイプ)入ってるみたいですね。AFVクラブのMk. IVには後者タイプしか入ってなかったので、これは嬉しいポイント。ちなみにソ連軍のバレンタインでは両方のタイプ共に装着が見られるので、お好みで使用するが吉。

■ なお、連軍レンドリースのバレンタインとか書くと長過ぎるので、本ブログでもソレンタインと呼びたいと思いますのでよろしゃっす(よろしくお願いします)。

Matsuya

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ガルパン T-34

プラッツ【GP-28:1/35 ガールズ&パンツァー劇場版 T-34/76 プラウダ高校を今更ながら入手。店頭ではシュリンクパックされてて中身を見た事が無かったけど、実は成形色が緑色だと聞いたので。
箱を開けたら、おぉっ、見飽きた 見慣れたドラゴンの T-34が緑色だよ!マジックトラックに至っては黒色の成形色で、まさにブラックマジック(何が?)。
これは作らずに保存しておきたい感じ。

Img_3544_fotor

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ソ連軍のマチルダは何色だったのか?(2)

刮目せよっ!今、明らかになる、レンドリース・マチルダ&バレンタイン塗色の現実(リアル)に!
…というわけで今回は、レンドリース・マチルダ&バレンタインの塗色を確認出来る個体サンプルについてご紹介。

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下リンクは、2013年にヴォロネジの北西、テルブンスキー地区にて発見されたレンドリース・マチルダの車体前面鼻部の残骸。画像はリンク先の動画よりキャプチャ。
http://gorod48.ru/news/160738/
http://gorod48.ru/news/159806/

Green_mati

この車両は、第11戦車軍団・第3旅団の車両で、1942年7月にドイツ軍に対して攻撃中に湿地帯に嵌ってしまったらしい。

ご覧のように塗色はグリーン系である。むろん退色しているであろうから色調について断定的な事は言えないが、黄色味の強い、比較的明るめの緑のように見える
残された銘板の地色にもグリーンの塗色が残っているのに注意。また車体前面鼻部左右の、収納ロッカー内部にあたる部分にも車体色が塗られているのが興味深い。

銘板から、この車両は 1942年2月に生産されたMATILDA IV CSで、「WD No. T37173」「MAKERS No. 274」と判明している。
その後、履帯(T.D.5910履帯)や砲弾などの一部は揚がったが、他の車体部分や砲塔は残念ながら発見に至らなかった様子。

塗色とは直接関係はないが、「T37173」という WD No.(War Department number)を生産リストと照らし合わせると、この車両は「ロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道(London, Midland and Scottish Railway, LMS)」製ということになっている。

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下リンクは、オタワのカナダ戦争博物館に収蔵されているバレンタインで、車体前端が一体鋳造式であることから判るように、カナディアン・パシフィック社製の【バレンタイン Mk VII
http://www.dishmodels.ru/wshow.htm?p=2737

この車両はカナダで生産された後、レンドリースでソ連に渡った車両で、1944年1月25日、ウクライナのチェルカッシー近郊にて氷結した河川を渡河中に誤って水没したとされている。1990年になって引き揚げられ、その後 1992年のウクライナ独立後にカナダの戦争博物館に里帰り寄贈された。

引き揚げ時のまま再塗装はされておらず、車体に残った塗色を(薄らとマーキングも)観察できる貴重なサンプルで、車体色はグリーン。こちらも退色してはいるだろうが、やはり黄色味の強い、比較的明るめの緑のように見える。

本題とは離れるが、踏面に極小のスパイクがある履帯リンクが興味深い。

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『それ町』最終巻 購入

それでも町は廻っている(石黒 正数 著・ヤングキングコミックス)の16巻(最終巻)、発売翌日に秋葉の COMIC ZINまで出っ張ってって買いました。
最終巻も面白かった。エピローグも良かったね。

同時発売のそれでも町は廻っている 公式ガイドブック 回覧板の方も購入。これもまた読み応えがあって良いです。単行本未収録の話が掲載されているのもグー。

しかし『それ町』も終わっちゃったかー。楽しみがひとつ減ってしまった…。

Soremachi16


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ソ連軍のマチルダは何色だったのか?(1)

ちょいと多忙でなかなか更新出来ない為、ネタを小出しにしてご機嫌を伺わせていただきます(^^;)。

「ソ連軍のマチルダは緑色に塗られていた」ということの傍証として、Imperial War Museum(英・帝国戦争博物館)収蔵の絵画コレクションから、絵画に描かれたマチルダをご紹介。

■『Loading Tanks for Russia』Leslie Cole:1941

https://artuk.org/discover/artworks/loading-tanks-for-russia-6786/

Leslie Coleという画家が 1941年に描いた作品。ソ連に送る為に貨物船に積み込み中のマチルダで、車体は緑色に描かれています。
よく見ると、吊り上げられた車両の車体側面には渡渉限界を示すラインが赤で描かれており、また手前の車両の車体には注意書きの文字が白で描かれているのが見て取れます。

■『Loading Tanks for Russia II』Leslie Cole:1942

https://artuk.org/discover/artworks/loading-tanks-for-russia-ii-6794/

こちらは 1942年の作品で、貨物船の船倉に固定作業中と思しきマチルダ。やはり車体は緑色で描かれています。
注意書きの白い文字も見えます。面白いのが登録番号(T-XXXXX)で、赤文字で描かれていますね。

ちょっと外れますが、操縦手ハッチや砲塔の上に置かれた木材が興味深い。何でしょうねコレ。ハッチ開口部周辺をガードしているので、或いはペリスコープの破損を防ぐ為の措置かも(ペリスコープは装着されたまま送られたようなので)?
輸送運搬時には砲塔右側面の煙幕発射筒は外され、前部フェンダー上の予備履帯や工具類も外されますが、これらも規定通り。

■『Lowering a Tank for Russia into the Hold』Leslie Cole:1942

http://www.iwm.org.uk/collections/item/object/5264

貨物船の船倉に吊り降ろし作業中のマチルダを描いたもので、車体色はこちらも緑。渡渉限界線は赤で描かれています。
この絵では「主砲&防楯周りが黒く塗られている」のに注目。これは防水の為にゴム系塗料でシーリングされた状態を表現したものでしょう。輸送運搬時には実際にこの処理が為されています。

いずれも、実際にその目で見て描いたんじゃないかと思わせるようなディテールが表現されており、緑色で描かれた車体色についても、ある程度の信憑性を感じさせます。
もちろん一方で、「撮影されたモノクロ写真を基にして、想像で描いたんじゃないの?」という切り捨て方も出来るでしょう。その辺は各自のご判断で。

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