【ミクーリン M-17 ガソリンエンジン】

前々回のエントリーにて「1/35で多く立体化されているソ連軍車両搭載エンジン」について書きましたが、逆に結構使われたのに殆ど立体化されていないエンジンというのもありまして。ミクーリン M-17 ガソリンエンジンがそれです。

【M-17】はドイツの航空機用エンジン「BMW VI」をソ連がライセンス生産したもので、ベリエフ MBR-2飛行艇,ポリカールポフ I-3 複葉戦闘機,ツポレフ TB-3 4発重爆撃機あたりが搭載したエンジン。
その車載型である【M-17T】は BT-7,T-28に、【M-17L】は T-35に、更に V-2ディーゼルエンジンの不足時には T-34にも搭載されたというメジャー所であるにも関わらず、今まで殆ど立体化されてません。いや「殆ど」と書いたのは私が知らないブツが存在する可能性を見越しての表現で、知りうる限りでは1/35の立体化は皆無です。何たるちあ。

M17t

 

タミヤ1/35の「BT-7」は、車内のエンジン隔壁が再現され、エンジンハッチも開閉選択式という「ほれほれ、サードパーティーからエンジンキット出し放題だぞよ」仕様だったので期待してたんですが、結局何処からも出ませんでしたねー。CMK辺りが出すと思ったんだけどなぁ。
ロシアのガレージキットメーカーこそは出すべきだと思うんですが、今の所そのような情報は入ってきてません。まったく何たるちあ。

…とここまで読んで、『あれ?旧 ICM製の T-28と T-35には簡単な出来ながらエンジンが再現されてたよね?それをディテールアップすれば良いんじゃね?』と思った方も居られるかもしれません。実は私も以前はそう考えてました。ところが!いざ ICMパーツを見てみたところ!あれって全然 M-17じゃ無いんですよねー。再現度こそ低いけど V-2エンジンなのですよ…。ダメじゃん…。

昨今はエンジン含むインテリア付きキットが多くリリースされてますが、BT-7,T-28,T-35あたりは新規で出る可能性は低いでしょうね。T-28,T-35はトランぺッターから出ましたが(未所有)エンジンパーツは入ってませんでした。ズベズダのT-35も同様です。どうやらガレージキットメーカーからのリリースを待つしか無いみたいです…。

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ついでにBT-2,BT-5の搭載エンジンとその1/35での立体化について。

BT-2の搭載エンジンは【リバティー L-12 ガソリンエンジン】と、そのソ連でのライセンス生産型【M-5 ガソリンエンジンBT-5の搭載エンジンは【M-5 ガソリンエンジンです。

このうち【M-5】については、かつてロシアの(?)謎メーカーからレジン製キットが出ていました。謎メーカー1/35【BT-5 ENGINE & GEARです。
これは20年以上前に市川の「MAXIM」さんで購入したもので、M-5エンジン本体, トランスミッション, その間の冷却ファンのセットで、ズベズダの BT-5用として作られた物でしょうね。
パッケージもメーカー名も無く、プリミティブなペラ紙のインストが付属するのみという内容ながら、中々どうして出来はそこそこよろしい。…と言っても、エンジンハッチとミッション上部のメッシュを通してチラ見えしそうな範囲のみの造形なので、エンジンルーム内をガッツリ再現するとかならば、ラジエター等、相当部分を自作する必要があります。
色々と正体不明キットではありますが、以前 ebayに出品されているのを見た事があるので、世界規模ではそこそこ流通していたのかも?

Nazo_m5

 

【リバティー L-12】は、そのものズバリは無いと思いますが、CMKから、英国・ナフィールド社によるライセンス生産型で「クルセーダー巡航戦車」に搭載されたタイプが3130:Nuffield Liberty Mk.IIIとして出ています。
CMKなのでこれも出来は良いですね。細かい補器部分をアレでアレしてやれば【M-5】に化けさせる事も可能かと。

Cmk_l12

余談ながら、「巡航戦車」と聞く度に「今晩わぁ〜ジュンコゥです」と桜田淳子の声真似が頭の中でするのを止めたいんですが、どうしたら良いでしょうか。

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丸善 池袋店

所用で池袋。んで、ついでに「ジュンク堂書店 池袋本店」に寄って新刊本や模型誌をチェックしたり。
ところで、ジュンク堂書店に行く度に「今晩わぁ〜ジュンクです」と桜田淳子の声真似が頭の中でするのを止めたいんですが、どうしたら良いでしょうか。

その後、歩いているといきなり電車の「頭」だけが眼に入る。最近オープンした丸善 池袋店の店頭ディスプレーで、京急系と西武系車両の実物フェイスだそうな。店内には東急系もあった。カフェも併設されていてなかなかにオサレだけど、でもまぁわざわざココでお茶はしないかなぁ…。店内は、まぁ「丸善」って感じ。

Maruzen

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Arezin【シュベツォフ M-11 空冷星形5気筒エンジン】

突然ですが、第二次大戦に供されたソ連軍車両が搭載していたエンジンのうち、1/35で最も多く立体化されている物は何でしょーか?

第1位は、まず間違いなく【V-2 ディーゼルエンジン】でしょう。細かい派生型を合わせると、インジェクションやレジン製でたぶん20種くらいは立体が存在するんじゃないかな。
第2位は、恐らく【GAZ-M1】エンジンではないかと。GAZ-MやGAZ-MM(模型的にはGAZ-AAなんかも)、BAシリーズ等、これもインジェクションやレジン製で、元の車両に付随して多く立体化されています。

では第3位は…?
これはたぶんだけど、航空機用のM-11 星形エンジンじゃないかと予想します。
えぇ〜?1/35で〜?と思うかもしれませんが、その理由は、ソ連の「アエロサン」に搭載されていたため。

ソ連軍が大戦中に使用したアエロサンは、多く【M-11】を搭載しています。
名が通った所では【アエロサン・NKL-26】。トランぺッターからインジェクションキットが出てますが、それ以前にも「AMG」から簡易インジェクション製が、「Lead Sled」からエッチング&メタル製が、その他レジン製キットやバキュームフォームキットが数種ありました。
トランぺッターからはやはり同エンジンを搭載した【NKL-16(NKL-16-41)】も出てますね。それらのキットには当然皆【M-11】が付属していた訳です。

単純な箱形形状のアエロサンに於いて、エンジンは唯一「むき出しのメカ感」を醸し出すポイントですが、過去に出ていた1/35の【M-11】はどれもイマイチピリッとしない仕上がりでした。
シリンダー部は 1/35では高さ1cmに満たないので、そもそも実物と同じ枚数の放熱フィンを再現するのは困難ですが、手作業で彫刻された原型はやはり工業製品的な精度の再現に今一歩及ばない感じでした。また、モールドを深くするとレジンやホワイトメタルが流れにくくなり、ゴム型にも負担が掛かるので、そういった技術的側面からも、ある程度の所で妥協する必要もあったのかなと。
なお、トランぺッターのアエロサン付属の【M-11】はプラ・インジェクション製だけど(未所有)、写真から判断する限りでは、中央のクランクケースが大きいのか、或いは周囲のシリンダーが小さいのか、どうも何か全体のバランスが怪しく、ぶっちゃけ何だか「でんでん太鼓」みたいで格好悪い。

なお、本来航空機用エンジンであり【ポリカールポフ Po-2(U-2)】等に搭載された【M-11】なので、1/72,1/48エアキットに対応したディテールアップ・パーツもポツポツ出ています。
中でもレジン製ディテールアップ・パーツを多く出している Vector の【48-002:Russian M-11 Engine】は出来が良く(私も参考用に買った)、「あぁこの出来で 1/35の M-11が何処かから出ないもんかなぁ…」と日々思っていました。

…と前置きが長くなりましたが、今年初め、ロシアの模型誌『Mホビー』の新製品案内に、モスクワのArezinなるメーカーが【M-11】を「1/72, 1/48, 1/35で(!)」発売するという情報が載り、思わず「キタタタタターッッッ!」と叫んだたワケです。
「1/72, 1/48, 1/35」での展開ということは、3Dデザインによりデータの共用が為されていると思われ、昨今の流れから出来の方もある程度期待出来そう。心高鳴りました。

その Arezin 1/35【P.z.35002:シュベツォフ M-11 空冷星形5気筒エンジンがやっとこ到着。
実は注文する段階でも出来に関しての情報に乏しく、半ば祈りながらの注文だったんですが…、杞憂でした。メッチャ良い出来です。

M11_arezin_01


【M-11】は 1923年〜1952年までの間に10万基ほどが生産された為、細かなバリエーションが多いんですが、キットはちゃんと戦中のバージョンを再現しているようです。
一応、アエロサン NKL-26は「M-11G」型を搭載していることになってますが、各タイプでどの辺の何にどう差異があるのか、良くワカリマセン。

ブルーグレー系のレジンは気泡や欠けも無く、成形良好。シリンダーは放熱フィンの数こそ実物の半分〜2/3程度にまとめられていますが、充分シャープな造形で、この辺は 3Dデザインならではという感じ。中央のクランクケースは前後分割で成形されていますが、実物は一体鋳造部品なので前後を接着後に継ぎ目をそれっぽく一体化すると良いでしょうね。ただ、プロペラをモーターで回転させたい場合などは前後分割の方が加工しやすいとは言えます。
なお、一部の配線やロッドは自分で追加する必要があります。ちなみにインスト等は無いのでその辺は自分で調べなければなりませぬ。ロシア的。
あと「5気筒エンジン」なのに何故かシリンダー&排気管パーツが「6つ」入ってました。2つ購入して両方とも。メーカー写真でも 6つ入りなのでそういう仕様なんでしょうけど、…何で?

いずれにせよ、これで満足行く形の【M-11】が手に入った訳で、アレコレ製作意欲が湧きます。とりあえず AMGの【NKL-26に奢ってやって、あと、Vision Modelsの RF-8(GAZ-98)GAZ-98Kにしたいかな。
ちなみに 8 USDでした。機会があればオススメ。

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ミニアート【MA35215 :ソ連軍 T-60初期型 フルインテリア】

というわけで、ミニアート 1/35【MA35215 :ソ連軍 T-60初期型 フルインテリアが到着。ザッと眺めただけですが、いやぁ良い出来ですねー。

Ma35215_01

同社初期の製品【T-70M】と車格も形態も似た車両ながら、最新の考証と最新の金型技術による表現はもう解像度が一桁違う感じ。軽戦車ながら、車内インテリア含む表現の「ディテール密度」からは、重厚さすら感じますよ。

これで「ズベズダ=ポリテクニカ」製キットはもうその役目を終えたと言えましょう。

で、ちょっと気が付かなかったんですが、箱絵の車両って発表当初は「あみあみ迷彩&砲塔番号・68」だったのが、いつの間にか「通常冬期迷彩&砲塔番号・38」に変わってるよ。何でだろ?

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さて、インストをざっくり眺めた所では「上部転輪のチョイス」にちょっと迷うかも。

キットには3種類の上部転輪、即ちCg2:ゴム縁付き上部転輪Ce2:全鋼製上部転輪(穴3つ)Ce3:全鋼製リブ付き上部転輪(穴6つ)が入っています。
このうちCg2:ゴム縁付き上部転輪】を前2個に使用し、3つ目はCe2:全鋼製上部転輪(穴3つ)】を使用するパターンと、
3つとも全てCe2:全鋼製上部転輪(穴3つ)】を使用するパターンがあり、インストのカラー図に示された指示に従ってチョイスするようになっています。

実車写真を見る限りではCg2:ゴム縁付き上部転輪】は生産極初期に見られるものの、比較的早い段階で3つとも全てCe2:全鋼製上部転輪(穴3つ)】に移行しているような感じ。
ゴム縁付き上部転輪は、たぶんT-30で使用していたものじゃないかな。

特定の車両を作る場合はその実車写真に準ずるのがセオリーですが、上部転輪は影になったり泥がついたりして判別し辛いケースが多いですね。1941年冬以降の車両を作るならば、3つとも全てCe2:全鋼製上部転輪(穴3つ)】にする方が一般的かもしれません。

なお、Ce3:全鋼製リブ付き上部転輪(穴6つ)については当キットでは使用しないようになっています。このタイプは1942年頃撮影の写真からポツポツ見られるような感じですかね。今後のバリエーション展開で使用する事になるのでしょう。

ちなみにCg2:ゴム縁付き上部転輪】のパーツのみ「転輪と同じ枠」に入っており、もしかしたらこれはT-30への流用を示唆しているのかもかもかも?

あとこれは以前も書きましたが、戦闘室天板の後部に薄らとある「コの字」状のモールド(下写真赤丸内)は、この位置に「トラック等と同タイプの尾灯」が装着された【第37工場製・後期生産車両】用の位置決めモールドと思われるので、本キットのバージョンではこの「コの字」モールドを綺麗に消すとグーでしょう。
まぁそれほど目立つモールドでは無いですが、少なくともこの「コの字」モールドにスミ入れしたりドライブラシしたりして、わざわざモールドを浮き上がらせないようにご注意(^^;)。

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【高木型 弐〇壱九年式 爆水拳銃】

高木型 弐〇壱九年式 爆水拳銃が到着。

Takagi_bu

ちなみにコレは水鉄砲。夏だし、コレで街行くOLのお姉さんをピュピュッと狙い撃ちだっ(←捕まります)!
で、コイツをプロップモデルっぽく改造する人が必ず居られると思うので、私も真似したいなーと。

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続・Miniart【35224:T-60 Plant No.37 Early Series】

MiniartのT-60バリエーション35224:T-60 Plant No.37 Early Series(T-60 第37工場製・初期シリーズ)が同社サイトにも掲載されました
で、よく見ると当初のパッケージ画像にはあった「Prod. Autumn 1941(1941年秋生産)」の文字が消えています。製品名にも記載無し。

35224

実はコレ、考証的ミステイクが発覚した為のようです。
第37工場でT-60の製造が開始されたのは「1942年2月」からであり、「Prod. Autumn 1941(1941年秋生産型)」というのは時期的に誤りだと言う事なんだとか。ガガーン。

Miniartは開発にあたり、2013年にロシアで刊行された書籍『T-60とその派生型』(ユーリイ・パショーロク 著:タクティカル・プレス 刊)を参考にしているようなんですが、今回のミスはその『T-60とその派生型』記載内容のミスに基づくものらしい。同書に於いて、本文内容と図面キャプション記述との間に齟齬があるのだとか。で、恐らく指摘が入ったんでしょう。とりあえず「Prod. Autumn 1941(1941年秋生産)」の文字を消したという事みたい。
ただ、今回のMiniart【35224】は「GAZ製・1941年〜1942年冬仕様」或いは「第38工場製・1942年冬〜春仕様」ではないかという声も挙っており、確かに実際の「第37工場製・初期シリーズ」では砲塔前面が改良型になってるような気もするし、まぁ何というか、Miniartはややこしい沼に足を踏み入れちゃった感も。

かく言う私も Miniartと同様『T-60とその派生型』を斜め読みした為、一緒にミスりました。イカンね…(^^;)。

なお『T-60とその派生型』は版元活動停止の為に入手はし辛いですが、近く CANFORAから発刊されるThe T-60 small tank and variantsは、ユーリイ・パショーロク氏の『T-60とその派生型』をベースにしている筈なので、T-60に興味のある方にはオススメかと思います。

※ Miniartの製品名変更により、前回記事の内容を修正しました。

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Miniart【35224:T-60 Plant No.37 Early Series】

『BLITZSCALES』最新号の Miniart広告に、発売予定アイテムとして T-60のバリエーションが早くも載っていました。

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35224:T-60 Plant No.37 Early Series

これはつまり「T-60 第37工場製・初期シリーズ」ということですね。特徴は転輪及び誘導輪が「スポークタイプ」な事。華奢な感じが良いですな。

以前ちょっと書きましたが、第37工場製の T-60は「後期生産シリーズ」もほぼ間違いなく出るので(予想としては増加装甲型か?)、どれを買うか色々と悩ましいところ。しかし早いな展開が。

なお、たまに混乱している例が見受けられますが、Miniartから既発売の「T-70M」「Ya-12シリーズ」とこの「T-60シリーズ」の足廻り(履帯・転輪等)は、似たデザインながらサイズ等が異なる別物なので、例えば「Ya-12のスポーク転輪を T-60に持って来て…」とか「T-70Mの履帯を T-60に持って来て…」というのは(或いはその逆も)考証的にはNGなのでご注意。

ただし、T-70シリーズの初期型、「M」の付かない「T-70」は、この「T-60シリーズ」の足廻りをそのまま受け継いでいるので、「M」の付かない「T-70」を作る際には流用出来ます。その場合、車体各部を初期仕様にせねばなりませんが。私はソレを作る予定なので流用予定。

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冒頭に出てきたBLITZSCALESは、ご存知の方も多いと思いますが、PDFで提供されているフリー(無料)のモデリングマガジン。
広告とスポンサー(Vallejo,Miniart等)からの収入によって提供されているようです。

ページ右上の「Download Blitzscales」ボタンから、誰でも最新号をダウンロード出来ます。
現在までに7号出ており、バックナンバーは左リンクの「Previous Blitzscales」ページからやはりダウンロード可能。

作例は塗装表現に重きを置いた記事が中心で、新製品情報や、印刷して使う段ボール箱等のオマケも付いてたりで楽しい。本文は英語ですが、truePDFなのでテキストを翻訳サイトに流し込めば翻訳も出来ますね。

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May-Q同盟・合同展作品集 2017

実は4月の下旬から右肩が所謂「五十肩」になりまして。
静岡合同展の頃はまだそれほどでもなかったんですが、その後徐々に痛みも増し、集中力は落ちるし、何より熟睡が妨げられて常時寝不足状態が続いてます。

そんなアレもありましてMay-Q同盟・合同展作品集 2017の作成も遅れてましたが、本日何とかUP完了しました。
よろしければご覧下さい。

今回のMay-Q同盟内・製作テーマというか「お題」はクルスク大戦車戦 - 独ソ精鋭 史上最大の激突!でした。
普段はテーマを設けても皆途中で力尽きて(^^;)、作品が揃わないんですが、蓋を開けてみれば今年は展示15作品中の10作がテーマ絡みの物という結果に。やはり「クルスク」はAFVモデラーにとって魅力あるテーマなんでしょうね。私も【ZiS-3 76mm M1942】で掩護射撃掩護弱っ!

さて、合同展作品集のUPで、私にとっての今年の静岡合同展がやっとこさ終わったという感じ。
既に次回作(仕掛品も)に向けての準備もアレコレ進めてまして、ある意味今が一番楽しい時期ですね。

2017tema

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最近のお買い物・17/06/13

ホビーショーにて入手した物も含め、最近のお買い物を。

■ コンプレクト・ジプ【35090:T-60 第264工場製・鋼製転輪セット

その名の通り、T-60の第264工場製車両が装着していた鋼製転輪のセット。鋼製転輪の他、起動輪と誘導輪も付属。
Miniartが T-60を発表する前に入手していたので、タイミング的にはバッド。Miniartはいずれこのタイプも出すと思う。
この鋼製転輪は細部の違いで2タイプ確認されていて、入手したのは「ヴァリアント1(バリエーション1)」。コンプレクト・ジプからは「ヴァリアント2」の方も出ています。出来はよろしい。

Zip_t60_264


■ コンプレクト・ジプ【35098:GAZ M-1 グリル

2015年に ZVEZDAから発売された GAZ M-1乗用車。全体に非常に出来の良いキットなんですが、それ故に、出来ればフロントグリルはエッチングに換えたいねぇ…と思うのも素直なトコロ。ところが何故か最近まで何処からもエッチングが発売されていなかったんですよね。
コンプレクト・ジプの【GAZ M-1 グリル】は、エッチング製のフロントグリルと透明レジン製の「フロントフェンダー上の間隔表示灯」のみという最小限の内容。
実は去年、ロシアの新エッチングメーカー【Микродизайн(ミークラディザイン)】という所から GAZ M-1用のエッチング・フルセットが出ていて、私も手配中なんですが、そちらがかなり豪華な内容なので、コンプレクト・ジプは敢えて最小限の内容にしたみたいですね。まぁ保険として。

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■ DEF MODEL【DE35016:Soviet T-34 Tank External stove w/ engine deck slit

Miniartの SU-85, SU-122キットの一部には、車体後面の中央、ちょうど左右の排気管カバーの間の位置に取付ける「四角い箱」のパーツが入っていますが、これは冬期、エンジンの冷間始動時に機関部を直接暖める目的で使用する暖房器具です。通称「戦車ペチカ」
DEF MODELの【DE35016】は、この「戦車ペチカ」をエッチングで再現したもの。寸法や各部表現等はまだ詳しく検証していませんが、単に Miniartのパーツをエッチングに置換したものではなく、独自の内容みたい。実物が薄い鉄板製なのでエッチング製というのは適してるかな。

ちなみにこの「戦車ペチカ」、大戦後期の装備という印象がありますが、登場は意外と早く、1942年10月に図面が作成され、1943年3月のハリコフ戦に参加した183工場製 T-34 42年型等で既に装備が確認出来ます。一方で同時期のChKZ製車両ではまだ見られないなど、生産時期と工場でややこしいことになっていますね。…というような記事を去年の夏頃に書いてたんですが、途中でややこしくなって中断中(^^;)。

■ Paper Panzer Productions【PPP3505:Panther D initial radiator fan covers

Paper Panzer Productionsはベルギーのガレージキットメーカー。その名の通り、主に大戦中のドイツ試作・計画戦車系のレジン改造パーツ等を出していますが、【PPP3505】はパンターD型の極初期に装備されていた「外周が凸凹しているタイプのラジエターファンカバー」。邦人さんが注文するというので便乗して一緒にお願いしたのでした。

Def_ppp


■ Paper Panzer Productions【PPP35012:Casting Symbols incl. German factory markings (1.5mm, 1mm, 0.75mm)

ドイツ戦車の鋳造部品に見られる鋳造番号や工場個別記号を再現する為の!専用!エッチングセットっっっ!
今までこの手の鋳造番号を再現する為に、汎用のエッチング数字&アルファベットが出ていましたが、本セットはドイツ戦車用に特化した内容となっており、非常にマニアックなアイテム。
例えば、画像下の方には下カーブの枠に入った数字セットがあり、内容は「021B48908-1dkr」ですが、これは「ティーガーII のラジエターファンカバーに付く記号&番号」です。で、その更に横には「agh 44」「rad 44」「ftr 1」と並んでいますが、これも同ラジエターファンカバー用で「021B48908-1dkr」の反対側辺りに付きます。3種類あるのは鋳造下請け会社の違いに対応したものでしょう。おいおい、マニアック過ぎるだろ…。

その他の記号&番号も「あの車両のあの場所に使えよな」的なサイズとチョイスで、言わば作り手のマニヤ度が試されるセットであると言えましょう。ちなみにインストとかは入ってません。
ちなみに私「021B48908-1dkr」というのはたまたま暗記していて、自分でも脳のリソースの無駄遣いだな…と思ってたんですが、このレビューを書くのに役に立ちましたよ。まさかこんな日が来るとは。

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■ KUNI Modellbau【35092:T-34 1942年足廻りセット

メーカー名はウソ(^^;)。邦人さんが T-34 1942年型を作るにあたって個人的に自作した足廻りのパーツ一式1両分をいただきました。ありがたや〜ありがたや〜。
コレを使って私も42年型をビシッと作るゼッ!…とか一瞬思いましたが、42年型は今年の May-Qブースに3台も並んだので、来年は違う形式にしようかなー。

技術見本として、真鍮箔にエッチング加工を施して作成した塗装用マスクもいただく。これはイイね。サクッと作れたら色々と表現の幅が広がるね。

Kuni_t34


■ おそロシ庵【ソ連共産党手帳ブックカバー

「ソ連共産党手帳」の表紙を模した文庫本用ブックカバー。赤地に『万国の労働者よ、団結せよ! ソビエト連邦共産党 共産党中央委員会』の文字。コレを装着して電車内で文庫本を読めば、公安にマークされる事請け合い。

Kpss

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「バベルの塔」展・プレミアムナイト鑑賞会

上野「東京都美術館」にて開催中の【ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展】、そのプレミアムナイト鑑賞会に参加。

「プレミアムナイト鑑賞会」というのは日時指定の特別鑑賞会で、通常は17:30分の展示終了時間後に、人数200名限定で鑑賞会を行うというもの。「観覧券の他に図録もしくは所定のグッズ、展覧会担当学芸員による事前レクチャーや鑑賞後のお飲み物がセット」ということで、なかなかにお得なバリュー。東京都美術館「バベルの塔」展では3回行われ、今回私はその3回目に参加してきました。

17:30から受付開始で、講堂にて担当学芸員による見どころ解説が18:00〜18:25まで。その後は展示会場へ移り、自由鑑賞。
人数200名限定というのが効いていて、実に快適に鑑賞。「バベルの塔」は予想通り最奥の間での展示だったけど、かなり大きい部屋に鑑賞者は大体15〜20人程度。絵の間近に立ってゆっくりじっくり鑑賞出来た。

今回、対展覧会用に導入した秘密兵器「PENTAX 双眼鏡 PAPILIO II 6.5×21」を持参。本機の特徴は「最短焦点距離が50cm」という所で、これが遺憾無く威力を発揮。エッチング作品等比較的小品が多い展示ながら、コイツで覗けばまるでルーペで拡大して間近で見ているよう。「バベルの塔」の細部も文字通り舐めるように鑑賞出来た。

売店ではブリューゲル・モンスターをあしらったバンダナを購入。このバンダナの幅が iMac 21.5インチの幅にピッタリだったので、パソコン未使用時のカバーへの就任が決定。

Imac_cover

さて「鑑賞後のお飲み物」は何じゃろかい?と期待していたんですが、美術館2階のレストランで「スパークリングワイン(グラス)又はソフトドリンク」ということでした。ここはスパークリングワインを所望。

客層的にはやはり「女性」で「お一人様」が多かったようで、レストラン内は会話等も少なく静かな雰囲気。まぁそんな中でオッサンが一人ワイングラスを傾けてるのも絵にならない感じですが、なかなか優雅な気分ではありますね。

今回の「プレミアムナイト鑑賞会」のような催しは初めて参加したけど、非常に良いイヴェントだった。
学芸員サンによる解説も解りやすかったし(このような講義を受けることも新鮮)、何より「人数200名限定」によって、美術館本来の「鑑賞する」という行為をきちんと味わえる場になっているのが嬉しい。最近何処も混んでるからねぇ。日時指定という部分さえ調整クリアー出来れば(予約したのは3月だった)、機会があればまた参加してみたい所存。

さて、次は国立西洋美術館のアルチンボルド展だ!これも楽しみー!

Arcimboldo

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